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竜王戦第4局、藤井聡太竜王が62手目を封じる…佐々木八段の攻勢に藤井竜王が我慢の展開

読売新聞 / 2024年11月15日 21時25分

立会人の久保利明九段(左)に封じ手の入った封筒を手渡す藤井聡太竜王(15日、大阪府茨木市で)=若杉和希撮影

 将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第4局が15日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で始まり、藤井竜王が午後6時6分、62手目を封じて1日目を終えた。

 藤井竜王の2勝1敗で迎えた本局は、序盤で角を交換する「角換わり」の戦いとなった。佐々木八段が27手目に新手の▲4五銀をぶつけ、周到に準備してきたであろう局面に誘導したことで、藤井竜王が時間を使わされる展開となった。佐々木八段が香を犠牲にして馬を作り、攻勢を強めて再び▲4五銀と出たところで、藤井竜王が19分考えて封じた。残りの持ち時間は2時間半以上の差が開いている。

 解説の大石直嗣七段は「佐々木八段が挑戦者らしく積極的な指し手を重ね、藤井竜王が真っ向からぶつかる将棋となった。現状は先手の馬が手厚く、やや優勢な状況で中終盤を迎えている」と話した。

【1日目手順】▲佐々木△藤井

▲2六歩△8四歩▲2五歩

△8五歩▲7六歩△3二金

▲7七角△3四歩▲6八銀

△7七角成▲同 銀△2二銀

▲3八銀△3三銀▲3六歩

△6二銀▲3七銀△7四歩

▲7八金△7三銀▲4六銀

△9四歩▲1六歩△9五歩

▲6六歩△6四銀▲4五銀

△1四歩▲5六銀△5四歩

▲6五歩△5三銀▲4六角

△7三角▲同角成△同 桂

▲7五歩△同 歩▲9六歩

△同 歩▲同 香△同 香

▲7四歩△6二銀▲9三角

△9二飛▲7五角成△7二歩

▲6四歩△同 歩▲9三歩

△8二飛▲6四馬△4二角

▲4六馬△6四歩▲7三歩成

△同 銀▲3五歩△同 歩

▲4五銀△封じ手

持ち時間

各8時間△5・07分▲2・30分62手

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