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侍ジャパンの4番・森下翔太、チーム1号ホームランで突き放す「最高の結果になってよかった」

読売新聞 / 2024年11月16日 0時59分

7回1死1塁、森下が2ランを放つ(15日)=大原一郎撮影

 野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は15日、台湾で1次ラウンドB組の2試合が行われ、日本代表「侍ジャパン」は韓国に6―3で逆転勝ちし、2連勝を飾った。

日本6―3韓国

 日本が2連勝。先行された直後の二回に紅林の2点打で逆転。その後も追う展開となったが、五回に牧の2点打で再びリードを奪い、七回に森下の2ランで突き放した。日本は先発の高橋宏が4回2失点。六回以降は中継ぎ陣が奮闘し、相手の反撃を封じた。

全打席違う投手と対戦も2安打2打点、3度ホームイン

 韓国がつぎ込んだ投手は、8イニングで8人。小刻みな継投で目先を変えてきた中、侍打線はしっかりと対応した。「各打者が豪州戦でだいぶ慣れた。スコアラーを含めて、対策がきっちりできた」と井端監督は胸を張った。

 2度リードを奪われる苦しい展開だったが、二回は紅林、五回は牧がいずれも2点打を放ち、すぐに試合をひっくり返した。そして、七回、森下が4番の仕事を果たす。

 一死一塁で打席へ入った。相手ベンチは投手を左から右にスイッチ。5球目、外角高めの直球を捉えると、打球は左中間席に届いた。価値ある一発を、「つなぐことを考えて、打席に入った。最高の結果になってよかった」と振り返った。

 井端監督は2戦連続で森下を4番に指名した。指揮官は「安打が出ていても出てなくても、常に打ってやろうというのは感じる」と評する。一緒にベンチにいると、準備の早さが目に留まるそうだ。「まだ打席が回って来ないだろうという段階で、もう(打撃用)手袋をし始めて(相手の)データを聞いている」と語る。

 この日は2安打2打点で、3度ホームを踏んだ。二回は先頭で中前打、五回は四球でつないで、得点に絡んだ。全4打席、違う投手と対峙たいじしたが、ものともしなかった。「自分がどう100%出せるかという準備。投手は代わっても仕方がないので、やるべきことをやろうと意識している」。不断の準備があればこその活躍だった。(林宏和)

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