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熊本の47歳女性が左手アームレスリング世界一、右手でも準V…有利な体勢に素早く持ち込む技

読売新聞 / 2024年11月16日 14時30分

アームレスリングの世界大会で獲得したメダルを手にする添田さん

 10月にギリシャで行われた「第5回世界アームレスリング選手権大会」に出場した熊本市西区の添田夏美さん(47)が、マスターズ部門の女子無差別級レフトハンドで優勝、ライトハンドで準優勝する快挙を成し遂げた。初出場で表彰台に上った添田さんは「チャレンジャーとして挑戦した大会でメダルを獲得できてうれしい」と喜びを語った。(有馬友則)

 アームレスリングとの出会いは約7年前。40歳の節目に「何か1位になれるものに打ち込みたい」と考えていた時、インターネットで「アームレスリング堀江道場」(大津町)が主催する大会を見つけた。それまで女性には腕相撲で負けたことはなく、一般人が参加したこの大会でも優勝。しかし、その後に道場所属の女性選手に「遊び」で勝負を挑むと、相手の腕を全く動かすことができなかったという。

 力の差に衝撃を受け、道場に入会して本格的に取り組み始めた。仕事や家事をしながら週2回、道場で男性選手を相手に練習を重ねた。相手の力が入りづらくなる手の握り方、全身を使っての力の込め方といった技術を身につけると、全国大会でも上位入賞するなどの成果を残せるようになった。

 昨年の全国大会で準優勝し、世界大会の出場権を手にした。世界大会では、40歳以上が参加するマスターズ部門の無差別級に挑んだ。自分よりも体格が大きいほかの出場者に対し、有利な体勢に素早く持ち込む技術の高さを見せて奮闘。レフトハンドは全勝で優勝したが、ライトハンドは決勝で敗れて惜しくも準優勝となった。

 2年後には日本で世界大会が開催される予定で、マスターズだけでなく全年齢が参加するシニアでの出場も目指すという。指導してきた道場長の堀江正人さん(45)は「全身の筋肉を連動させて腕を動かすなど、まだまだ筋力的にも技術的にも伸びしろがある」と期待。添田さんは「練習の成果が着実に感じられることがアームレスリングの魅力。2年後はマスターズとシニアで表彰台を狙いたい」と力を込めた。

 6日に熊本市役所で大会の結果を報告した添田さんに、中垣内隆久副市長は「同世代の人たちも元気付けられた。トレーニングは大変だと思うが、今後の活躍を祈念している」と語った。

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