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住宅地にヒグマが出没した時、適切な猟銃発砲の手順は…釧路でハンターと警察署員・市職員が訓練

読売新聞 / 2024年11月16日 7時30分

クマ役に模擬銃を撃つハンター (15日、釧路市で)=菊池宏一郎撮影

 住宅地に出没したヒグマを駆除する訓練が15日、北海道釧路市で行われ、市職員や釧路署員、北海道猟友会釧路支部のハンターらがクマに向けて猟銃を発砲するまでの手順などを確認した。

 鳥獣保護法は住宅地の近くでの猟銃使用を禁じているが、駆除しか手段がない場合は警察官の命令で発砲できる。同市阿寒町仁々志別ににしべつの廃校跡地で行われた訓練では、山を背にした場所にクマを追い詰め、警察官の発砲命令でハンターが模擬銃を発射。市職員は一部始終を動画で撮影し、発砲までの経緯を事後的に検証できるようにした。

 ヒグマの駆除を巡っては、時間が経過してから道公安委員会が「危険な発砲だった」として砂川市のハンターの猟銃所持許可を取り消し、その処分の適法性が問われた訴訟も起きている(2審・札幌高裁でハンター側が逆転敗訴、最高裁に上告中)。

 この日の動画撮影について、市阿寒町行政センターの佐々木和史センター長(55)は「ハンターには体を張って出動してもらっている。責任の所在を明確にして不安を払拭ふっしょくすることも行政の仕事だ」と説明。同支部徹別てしべつ部会長の渡辺政英さん(70)も「違法な発砲にならないよう明確な指示を出してもらいながら、行政にはできるだけ協力したい」と話していた。

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