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竜王戦第4局、佐々木勇気八段が白星で2勝2敗…敗れた藤井聡太竜王「一方的になってしまった」

読売新聞 / 2024年11月16日 17時3分

竜王戦第4局で投了を告げる藤井聡太竜王(右)(16日、大阪府茨木市で)=若杉和希撮影

 将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑む第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第4局が15日から大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で行われ、16日午後3時45分、佐々木八段が97手で勝ち、シリーズ2勝2敗のタイとなった。

 本局は第1局に続き、序盤で角を交換する「角換わり」の戦いとなった。先手の佐々木八段は周到に用意した作戦をぶつけ、馬を作って銀を中央に繰り出した局面で初日を終えていた。再開後、藤井竜王は△9八香成で桂取りを見せてプレッシャーをかけたが、佐々木八段は決断良く▲3四歩と打つと、馬を拠点にして後手陣に猛攻を仕掛け、隙のない指し回しで快勝した。

 第5局は27、28日、和歌山市の和歌山城ホールで行われる。

 佐々木八段の話「竜王戦は自分の実力以上というか、内容の良い将棋を指せている。継続できるように頑張りたい」

 藤井竜王の話「一方的な内容になってしまった。第5局以降は熱戦が指せるよう、精いっぱい準備をしていきたい」

【2日目手順】▲佐々木△藤井

△9八香成(封じ手)▲3四歩

△4四銀▲同 銀△同 歩

▲3五馬△4三銀▲4六歩

△6五歩▲4五歩△6四角

▲2六飛△3三歩▲2四歩

△3四銀▲同 馬△同 歩

▲2三歩成△3一金▲3二と

△3七角打▲同 桂△同角成

▲6八玉△2六馬▲3一と

△6二玉▲7五桂△3六馬

▲6三金△7一玉▲5三角

△6二香▲5八銀△6六桂

▲8三銀

 まで佐々木八段の勝ち

持ち時間

各8時間△7・18分▲5・46分97手

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