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直木賞作家の黒川博行さん・朝井まかてさんら、一夜限りのミステリー熱演…66年ぶり「文士劇」

読売新聞 / 2024年11月17日 9時30分

観客の声援に応える作家たち(大阪市北区で)

 大阪で66年ぶりとなる作家による素人芝居「文士劇」の公演が16日、大阪市北区のサンケイホールブリーゼで行われた。直木賞作家の黒川博行さん、朝井まかてさん、澤田瞳子さん、東山彰良さんらが高校生や教員、刑事などになりきり、青春ミステリー「放課後」(東野圭吾さん原作)を熱演。一夜限りとあって、終演後のカーテンコールでは拍手が鳴りやまなかった。

 大阪、九州在住の作家らが実行委員会を結成し、自ら仲間や賛同者を募り、資金集めのためクラウドファンディングを呼びかけた。約800席のチケットは発売直後に完売した。

 「文士劇を関西の文化として根付かせたい」と実現に向けて約1年半前から奔走してきた朝井さんは、「遠方からも大勢の読者に来てもらえてうれしかった。ぜひ、もう一度やりたい」。主人公の高校教師役を務めた東山さんは「これほど一生懸命になった経験はない」と話していた。

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