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「ルーツ」和歌山県海南市で11年ぶり「鈴木サミット」…ライバル「佐藤の会」と討論会

読売新聞 / 2024年11月18日 6時54分

久々に開かれた鈴木サミット。“ライバル”の「佐藤の会」の取り組みも紹介された(海南市で)

 全国で2番目に多い「鈴木姓」のルーツとされる和歌山県海南市で17日、「鈴木サミット」が11年ぶりに開かれた。“ライバル”の佐藤姓発祥の地という栃木県佐野市の「佐藤の会」メンバーらを招いた討論会なども催され、今後の観光振興策などを語り合った。

 サミットは2013年以降、途絶えていたが、昨年3月、海南市にある鈴木宗家ゆかりの「鈴木屋敷」が復元されたのを機に、地元有志らが再び企画した。

 会場の一つ、海南保健福祉センターで討論会などが開かれた。「佐藤の会」メンバーが、自分たちで作った「佐藤グッズ」などを紹介。広告大手「博報堂」(東京)のコピーライターらは「名字を観光資源化できるポテンシャルがある町。名字に敬意を払い、由緒を伝えながら、チャーミングな話題作りができれば」と語り、グッズを提案した。

 具体的には、鈴木屋敷がある藤白神社の木材を使ったお守り、様々な字体を用いた印鑑、「鈴木」を表現したモニュメント――などを作ることが提案された。

 サミットには各地の「鈴木さん」ら約200人が参加。東京都世田谷区の男性(66)は「大勢の人が関わってくれていることに感動した。復元した屋敷の維持管理も成功してほしい」と述べた。

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