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落選の稲村和美氏「県政が正確な情報と建設的な議論に基づいて推進されることを心から願う」

読売新聞 / 2024年11月17日 23時42分

無念の表情を浮かべる稲村さん(17日午後8時51分、神戸市中央区で)=近藤誠撮影

 11月17日投開票の兵庫県知事選で、落選した稲村和美氏(52)は午後8時40分頃、神戸市中央区の事務所で支援者に頭を下げ、「ご期待に添えなかったことをおわび申し上げます。選挙というのはゴールではなくスタートです。県政が冷静に、できる限り正確な情報と建設的な議論に基づいて推進されることを心から願っています」と語った。

 稲村氏は、前知事の斎藤元彦氏(47)が失職した直後の10月上旬、市民団体の要請を受けて立候補を表明。県内各市町との連携強化を公約に掲げ、「混乱する県政を立て直す」と訴えてきた。

 選挙戦では、政党色を薄めて幅広い支持を得る戦略をとった。水面下では自民党や公明党、立憲民主党の県議らの自主的な支援も得て、序盤戦を優位に進めた。

 中盤戦以降、斎藤氏の勢いが増す中、大票田の阪神間を中心に回り、最終盤には県内22市長が稲村氏への支持を表明したが、及ばなかった。

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