大津市の保護司殺害、保護観察中だった３５歳男を殺人などで起訴…大津地検

現場を調べる捜査員ら（５月２７日、大津市で）

　大津市の保護司新庄博志さん（６０）が５月に自宅で殺害された事件で、大津地検は１８日、保護観察中に担当していた新庄さんを面接時に襲ったとして、無職飯塚紘平容疑者（３５）を殺人と公務執行妨害の両罪などで大津地裁に起訴した。地検は精神鑑定の結果などから刑事責任能力があると判断した。事件は裁判員裁判で審理される見通し。

　起訴状では、飯塚容疑者は５月２４日午後６時５５分～同７時１５分頃、同市仰木の里東の新庄さん方で、面接していた新庄さんの胸や首などをナイフ（刃渡り約８・６センチ）とおの（同約８センチ）で複数回突き刺したり、切りつけたりして殺害し、保護司としての職務を妨害したなどとしている。地検は認否を明らかにしていない。

　飯塚容疑者は４日後の２８日夜に同市内の路上で別の刃物を持っていたとして現行犯逮捕されており、地検は銃刀法違反（所持）でも起訴した。