「プレミア12」1次R敗退の韓国、日本との差は「技量」 「国際舞台では5回もたないB級投手」地元メディア辛らつ
J-CASTニュース / 2024年11月18日 14時27分
スーパーラウンドが行われる東京ドーム
「第3回WBSCプレミア12」B組1次ラウンドが2024年11月17日、台湾でそれぞれ行われ、日本と台湾がスーパーラウンド(21日~東京ドーム)進出を決めた。
日本との差は「経験不足よりも技量の違い」
日本はキューバを7-6で破り、全勝(4勝)をキープ。地元台湾はオーストラリアに11-3で大勝し、3勝1敗でスーパーラウンドに進出した。
日本と台湾がスーパーラウンド進出を決めたことで、それぞれ1試合を残し、韓国(2勝2敗)、オーストラリア(1勝3敗)、キューバ(1勝3敗)、ドミニカ共和国(1勝3敗)の1次ラウンド敗退が決定した。
この結果を受け、複数の韓国メディアは、国際大会で低迷する自国代表を分析した。韓国代表は国際舞台での不振が続く。23年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも1次ラウンド敗退を喫した。
地元メディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、国際大会で躍進する日本との差を「経験不足よりも技量の違い」と指摘し、なかでも先発投手の実力差が明確だとした。
記事では「ドミニカ共和国戦まで4試合に登板した先発投手の中で、最も多くのイニングを投げたのは、キューバ戦の4イニングを担当したグァク・ビンだ。台湾戦先発コ・ヨンピョは2イニングで降板し、ドミニカ共和国戦の先発イム・チャンギュも3イニングしか投げなかった。日本戦で国際大会初先発したチェ・スンヨンは1回3分の2だった」と解説した。
「打線が一周するだけでも苦戦を強いられた」
同メディアによると、韓国代表リュ・ジュンイル監督(61)は「今回の大会は結局、先発投手が重要であることを示している。KBO(韓国プロ野球)リーグを見ても、6人から7人の先発投手を持つチームが勝つ」と話したという。
地元メディア「OSEN」は、「史上初の予選脱落、初代優勝国どうして没落したのか」などのタイトルで記事を公開。韓国は15年第1回大会で優勝し、19年第2回大会では準優勝している。
記事では「かつて国際大会で世界ランキング1位の日本とライバル関係を築き、アジアナンバーワンの座を狙っていた韓国野球に衝撃が走った」と書き出し、1ラウンド敗退の要因を独自分析した。
「スポーツ朝鮮」の見解と同様に、国際大会での長期的不振の要因として先発投手の実力を挙げ、今大会の1次ラウンド敗退を厳しい論調で報じた。
「彼らは国内でエース、最多勝、フリーエージェント(FA)投手と呼ばれるトップクラスの先発陣だ。しかし、国際舞台に出ると5イニングも消化できないB級先発投手になってしまった。5イニングはおろか、打線が一周するだけでも苦戦を強いられた」
今大会、韓国の投手陣は精彩を欠き、1次ラウンド4試合で22失点だった。スーパーラウンドに進出した日本と台湾には、それぞれ3-6で敗れた。23年WBCに続いての1次ラウンド敗退に、地元メディアはショックを隠さなかった。
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