入院中の１５歳死亡、遺族が刑事告訴を検討…「機器の交換にミス」など主張

島田市立総合医療センター（左、２０２１年４月１７日）

　静岡県島田市立総合医療センターに入院していた男子中学生（１５）が３月下旬、医療事故で死亡したとして、遺族の代理人弁護士が１８日、静岡市内で記者会見し、看護師らに対し業務上過失致死容疑での刑事告訴を検討していると明らかにした。

　弁護士によると、男子中学生は２０２２年９月中旬、発熱や吐き気などを訴えてセンターに救急搬送され、脳の病気と診断された。手術後にいわゆる「植物状態」、遷延性意識障害となり、今年３月下旬に病室で人工呼吸器のチューブが外れたことで死亡した。機器の交換にミスがあったほか、ナースステーションで異常を知らせるアラームを放置したと主張している。

　両親は弁護士を通じて「中学生だった息子はまだまだ続くはずだったこれからの人生を絶たれてしまった。悔しくて仕方ありません」とのコメントを出した。

　センターは「特定の患者に関することは回答できない」としている。