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あす朝発表の大リーグMVP、「11冠」大谷翔平の今世紀最大「ダントツ度」

読売新聞 / 2024年11月21日 14時16分

マーリンズ戦の9回、51号3ランを放つ大谷(9月21日)=片岡航希撮影

 米大リーグの最優秀選手賞(MVP)が21日(日本時間22日)、発表される。ナ・リーグで受賞が確実視されているのが、ドジャースの大谷翔平だ。今季は、史上初の「50本塁打・50盗塁」を達成。本塁打王と打点王の2冠にも輝いた。大谷の残した記録を詳細に調べると、いかに他を圧倒しているか、ハッキリとわかった。(デジタル編集部)

得点や出塁率もトップ

 大谷は54本塁打、130打点を記録し、本塁打王と打点王に輝いたが、それ以外にも、リーグトップの成績を残したものは多い。大リーグ公式サイトの「スタッツ」ページに掲載されているだけでも、得点やOPS(出塁率+長打率)、塁打数、本塁打率(1本塁打に要する打数)など9項目でトップに立った。本塁打と打点を合わせると「11冠」ということになる。しかも、多くの項目で2位に大差をつけた。さらに、打率、盗塁、安打数など5項目で2位。まさに、圧倒的な成績だった。(詳細は別表)

 これだけの数字を残したことで、MVPの投票(全米野球記者協会所属の30人)に大きな影響を与えるとされる勝利貢献度指数「WAR」が、大差でトップとなった。

 WARとは、控えレベルの選手と比べ、どれだけチームの勝利数に貢献できたかを示し、補正を加えることでポジションに関係なく、選手の能力値を比較できるとされる。

 複数のデータサイトが独自に算出しているが、主要記録サイト「ベースボール・リファレンス」によると、大谷は指名打者専従のため守備での貢献がないにもかかわらず「9・2」で1位。しかも、2位のチャプマン(ジャイアンツ)に2・1差をつけた。ちなみにチャプマンはゴールドグラブ5度受賞の守備の名手だ。

WARで2位と大差

 MVP最終候補の他の2人は内野手で、メッツのリンドーは7・0、ダイヤモンドバックスのマルテは6・8だった。リンドーは、33本塁打、29盗塁で「30-30」にあと一歩に迫った。マルテは大谷に次ぐ長打力を発揮するなど活躍したが、大谷を上回る要素は少なくとも攻撃面では見当たらない。大谷は史上初の「50本塁打・50盗塁」を悠々と達成。走攻守のうち、「守」での貢献はなくても、「攻」「走」で比類のない貢献をしたことで、数値が跳ね上がった。

 そして、この2・1差は2000年以降の25シーズンで、ナ・リーグでは最大だ。これまで最大だったのは1・6差で、投手としてナ・リーグ46年ぶりにMVPに輝き、サイ・ヤング賞とのダブル受賞を果たした2014年のカーショー(ドジャース)と、メジャー最多73本塁打を放った2001年のボンズ(ジャイアンツ)。今回、大谷はそれを大きく上回った。

3度目満票なるか

 MVPレースで、数字上は今世紀最大のブッチギリでトップを走ったことになる大谷。ア・リーグ時代の2021年、23年に続いて受賞すれば、58年ぶり2人目の両リーグでの受賞で、指名打者専従としては史上初という快挙なのだが、受賞するかどうかよりも、過去に例のない3度目の満票がなるかどうか、が注目されるのも当然だ。

 MVPの投票結果は、日本時間22日午前8時からの大リーグ専門局MLBネットワークの番組で発表される。

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