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元横綱北の富士さんが死去、82歳…幕内優勝10度・舌鋒鋭い解説で人気

読売新聞 / 2024年11月21日 0時17分

北の富士勝昭さん(2016年8月撮影)

 大相撲の第52代横綱北の富士で、NHKの大相撲中継では舌鋒ぜっぽう鋭い解説で親しまれた北の富士勝昭(きたのふじ・かつあき)さん(本名・竹沢勝昭さん)が死去したことが20日、わかった。82歳だった。関係者が明らかにした。

 北海道旭川市出身で、14歳で出羽海部屋に入門。1964年初場所で新入幕を果たし、66年名古屋場所後に大関に昇進した。67年には元横綱千代の山の独立に同行し、九重部屋に移籍。70年初場所後に玉の海と同時に横綱に昇進した。72年初場所の貴ノ花との一番では「つき手」か「かばい手」かの論争を起こし、話題を呼んだ。

 10度の幕内優勝を飾り、74年に引退。先代から九重部屋を継承し、千代の富士、北勝海の両横綱を育てた。85年秋場所の千代の富士から87年春場所の北勝海まで、九重部屋による同一部屋10連覇も達成した。

 日本相撲協会では広報部長などを歴任し、協会退職後は解説者に転身した。NHKの専属解説者としては歯にきぬ着せぬ鋭い評論で人気を集め、度々和服姿で中継の解説席に座るなど粋なたたずまいは、多くのファンに支持された。NHKでは昨年春場所から解説の仕事を休んでいたが、今年名古屋場所では録画で出演していた。

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