Xとインスタ、どっちを利用するかで趣味がわかる! 両者の違い&共通点とは...調査担当者に聞く
J-CASTニュース / 2024年11月21日 19時34分
どのSNSを使うかで趣味がわかる?
よく使っているSNSによって趣味が違うことが、NTTドコモの研究機関、モバイル社会研究所(東京都千代田区)が2024年11月18日に発表した「【ライフスタイル】趣味別のSNS利用頻度」という調査でわかった。
Xの利用者は「音楽・コンサート・ライブ」、Instagramの利用者は「写真・動画撮影」が好きというのだが、あなたは思い当たるふしはあるだろうか
X派は「ゲーム」「インターネット」、Instagram派は「写真や動画撮影」「料理・菓子作り」
モバイル社会研究所の調査(2023年11月)は、全国の15~59歳男女3936人が対象だ。SNSの中でもXとInstagramを中心に、その利用者の趣味とXとのInstagram利用頻度に関係があるかを聞いた。
ただし、あくまで各趣味をもつユーザーのSNSの利用頻度の集計であり、その趣味に限定して利用しているかを聞いた調査ではない。
まず、Xの利用頻度を趣味別に比較すると、趣味が「音楽・コンサート・ライブ」「ゲーム」「インターネット」の人で利用頻度が高かった。一方で、利用頻度が低いのは「旅行・グルメ」「料理・菓子作り」「DIY・手芸・陶芸・絵画等の制作」が趣味の人だった【図表1】。
次に、Instagramの利用頻度を趣味別に比較すると、趣味が「写真や動画撮影」「音楽・コンサート・ライブ」「料理・菓子作り」の人で利用頻度が高かった。逆に利用頻度が低いのは「ゲーム」「読書・マンガ」「インターネット」が趣味の人だった【図表2】。
こうした結果を踏まえ、各趣味別のXとInstagramを1日に2回以上利用する割合の相関関係を示したグラフが【図表3】。
これを見ると、赤色で表した「写真や動画撮影」「料理・菓子作り」「旅行・グルメ」ではInstagramの割合がXより高く、黒色で表した「インターネット」「読書・マンガ」「ゲーム」ではXの割合がInstagramより高い。
一方、青色で表した「音楽・コンサート・ライブ」「スポーツ、トレーニング」などは、両者の割合が同程度という結果が出た。
Xはニュースの情報収集に、Instagramは料理レシピが豊富
この調査結果をどう見ればよいのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の小島誠也さんに話を聞いた。
――Xの利用頻度が高いのは、特に「ゲーム」「インターネット」が趣味の人という結果が出ましたが、これはどういう理由が考えられますか。
小島誠也さん Xには以前の旧Twitter時代から多くのゲーム好きが集まっています。X社自身もデータで示しています。
たとえば、テレビゲームやスマホゲームが趣味の人の割合が、ほかのSNS利用者の1.9倍、ゲームに課金する人の割合が2.3倍といった感じです。こうした数字からゲームが趣味の人の利用頻度が高いことが伺えます。
また、モバイル社会研究所が調査したSNSでの情報収集方法でも、Xはニュースや世間で話題になっていることの情報収集に用いられる割合が、Instagramの3倍以上、LINEの1.5倍ですから、インターネットを趣味として情報検索などをする人がよく使っているものだと考えられます。
――一方、Instagramの利用頻度が高いのは、特に「写真・動画撮影」「料理・菓子作り」「旅行・グルメ」が趣味の人という結果が出ましたが、これはどういう理由が考えられるでしょうか。
小島誠也さん Instagramは写真や動画などをメインに投稿できるSNSですから、「写真・動画撮影」「旅行・グルメ」が趣味の人が多く利用することは大いに納得できます。
また、Instagramには料理やレシピの投稿が多数存在しますので、投稿する人や、それを参考に料理をする人が多く使っている結果、「料理・菓子作り」が趣味の人の利用も上位になったと考えられます。
両派とも上位に「音楽・コンサート・ライブ」が並ぶ理由は、「推し活」が寄与
――なるほど。それぞれのSNSの特性が表れた結果というわけですね。
ところで、両方のSNSでともにトップ3に入ったのが「音楽・コンサート・ライブ」です。また、両方のSNSでともに下位グループに入ったのが「学習・自己啓発」と「DIY・手芸・陶芸・絵画等の制作」です。それぞれどういう理由が考えられますか。
小島誠也さん 「音楽・コンサート・ライブ」が上位に入っている理由として、いわゆる「推し活」が大きく寄与していると考えられます。自分が好きなアーティストやアイドルなどについて、情報収集や情報発信の場としてXやInstagramが活用されていると考えられます。
下位に位置する「学習・自己啓発」と「DIY・手芸・陶芸・絵画等の制作」については、その趣味に関する情報収集や情報発信の場としてXやInstagramではない別のメディアや、Webサイト、ブログなどがより活用されている可能性が考えられます。
――今回の調査では、若い人の間で利用者が急増しているTikTokが入っていませんね。もし、TikTokが入っていればどんな趣味の人が上位に並ぶでしょうか。
小島誠也さん 今回は特に利用者数が多いXとInstagramを調査対象にいたしました。TikTokについてはどのような結果となるかわかりかねます。
――SNSを趣味に活用するうえでのアドバイスがありますか。
小島誠也さん SNSにはさまざまな趣味に関係する情報がたくさんございますので、ご自身の趣味にSNSを活用いただき、より豊かな生活を送っていただければ幸いです。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)
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