クルド人団体事務所周辺でのデモ、さいたま地裁が禁止の仮処分決定

さいたま地裁

　さいたま地裁は２１日、在日クルド人らで作る「日本クルド文化協会」（埼玉県川口市）の事務所周辺で２４日に予定されていたデモに関し、デモを呼びかけた男性に実施を禁じる仮処分を決定した。同協会は１１日、デモは「ヘイトスピーチ（憎悪表現）」にあたるとして、差し止めを求める申し立てを行っていた。

　申立書によると、同協会は神奈川県海老名市の男性に対して、事務所の半径６００メートル以内でのデモや誹謗（ひぼう）中傷する内容のビラ配布、プラカードを掲げるといった行為はヘイトスピーチだとして禁止するよう求めていた。

　同協会側の弁護人によると、クルド人を中傷する行為を禁じる裁判所の決定は、全国で初めてという。