工場敷地内でトラック運搬中の塩酸が４００リットル流出、けが人なし…長野・千曲市

現場付近では液体の中和作業にあたっていた（２２日午後０時４６分、長野県千曲市で）＝山崎至河撮影

　２２日午前１０時頃、長野県千曲市の工場敷地内で、トラックのタンクから塩酸が漏れ出たと工場の従業員から１１９番があった。千曲坂城消防本部によると、塩酸を運搬していた４トントラックに積んだタンクから塩酸が約４００リットル漏れ出したとみられる。千曲署や同本部によると、けが人はいない。民間の専門業者により塩酸の洗浄が進められているという。

　この影響で国道４０３号が千曲市雨宮の渡し入り口交差点から約５００メートルにわたって一時通行止めになった。現場近くの会社に勤務する５０歳代男性は「液体を積んだ車は通るが、塩酸が漏れたのは初めてみた。びっくりした」と困惑していた。