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保育士らの人件費引き上げ10年で最大、「こども誰でも通園制度」スタートへ人材確保が急務

読売新聞 / 2024年11月22日 20時39分

三原少子化相

 こども家庭庁は22日、今年度の保育士らの人件費を前年度から10・7%引き上げると発表した。人事院勧告に基づく措置で、引き上げ幅は過去10年で最大となる。関連経費を盛り込んだ補正予算案を28日召集の臨時国会に提出する。

 保育士や幼稚園教諭、認定こども園の常勤職員の給与のベースとなる公定価格を改定し、上乗せ分の一部を保育士の待遇改善に充ててもらう。職員には4月以降の増加分の給与が、さかのぼって支給される。

 共働き世帯の増加で、未就学児を預ける保育所などの人材は慢性的に不足。2026年度には、親の就労状況にかかわらず子どもを預けられる「こども誰でも通園制度」が全国で始まる予定で、人材確保が急務となっている。

 三原少子化相はこの日の記者会見で、「今回の措置は、保育の質の向上につながる。改善の効果を現場で働く人たちに実感してもらいたい」と述べた。

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