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ヒズボラへの「補給路」シリア、イスラエルの空爆で92人死亡…米仲介の停戦交渉の行方は不透明

読売新聞 / 2024年11月23日 0時15分

16日、レバノン南部トゥールで、イスラエルの空爆によって立ち上る煙=AP

 【カイロ=田尾茂樹】イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの停戦案を巡り、イスラエルを訪問した米国のアモス・ホックスティーン特使は21日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相らと会談した。

 イスラエルは停戦合意後も必要に応じて軍がレバノンで自由に行動できる権利を求める一方、ヒズボラは主権を侵害する条件を受け入れないと主張するなど双方の間には溝があり、交渉の行方は見通せない。

 レバノンではイスラエル軍の激しい攻撃が続き、レバノン保健省によると、21日に52人が死亡した。死者は東部バールベックで40人、南部ナバティエなどで12人に上った。軍はイランからヒズボラへの補給路となってきたシリアへの攻撃も強めている。在英のシリア人権監視団は22日、中部パルミラで20日に空爆があり、会合中だったヒズボラ戦闘員4人を含む92人が死亡したと明らかにした。イスラエルによる最も激しいシリア攻撃としている。

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