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伊賀の伝統忍者集団「黒党」が捕り物縄術や鎖鎌を使った殺陣を披露…服部一族の祭典

読売新聞 / 2024年11月24日 9時21分

迫力ある忍術演武を披露する「黒党」メンバーら(三重県伊賀市一之宮の敢国神社で)

 三重県伊賀市一之宮の敢国神社で23日、五穀豊穣ほうじょうに感謝する新嘗祭にいなめさいと、伊賀の豪族だった服部一族の祭典「黒党くろんどまつり」が開かれ、伝統忍者集団・黒党が忍術演武を奉納した。

 拝殿で新嘗祭の神事が行われた後、境内で黒党メンバー6人が演武を披露。敵を動けなくする捕り縄術や、鎖鎌を使った殺陣を、迫力たっぷりに演じた。初めて見物した県立伊賀白鳳高校3年生(18)は「色んな忍術が見られて面白かった。伊賀忍者の歴史の深さを実感した」と話した。

 黒党まつりは、伊賀忍者の始祖と伝わる平安末期の武将・服部家長の一族の私的な祭りが起源とされる。戦国時代に途絶えたが、1995年、約450年ぶりに復興され、毎年行われている。黒党代表の黒井宏光さん(64)は「寒いなか大勢の人が集まり、演武を見てもらえてよかった」と話した。

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