維新代表選、与党協調路線の否定目立つ…是々非々では埋没の懸念
読売新聞 / 2024年11月24日 22時38分
日本維新の会の代表選(12月1日投開票)の論戦で、自民、公明両党との協調路線に否定的な主張が目立っている。経済対策を巡り国民民主党が与党との協議で成果を上げる中、同じ「是々非々」路線では埋没の懸念があるためだ。一方、来年の参院選に向けた野党共闘に関する立ち位置では隔たりがある。
24日は、京都市内で候補者4人の合同街頭演説が行われた。空本誠喜衆院議員(60)は「参院選で野党が過半数を取れば、自民党の弱体化を図ることができる」と述べ、野党との連携で政治改革を進めるべきだと強調。松沢成文参院議員(66)も「既得権擁護の政党になれば『第2自民党』になる」と訴えた。
現執行部は、政策実現を優先して与党との協議も辞さない姿勢だったが、10月の衆院選では「与党寄り」と見られたことで公示前から6議席減らす敗北を喫した。代表選では、知名度のある大阪府知事の吉村洋文共同代表(49)が序盤から「自公政権と
衆院での与党過半数割れの下、国民民主は看板政策である「年収103万円の壁」見直しの方針を政府の総合経済対策に明記させるなど、与党との協議で存在感を示している。維新幹部は「お株を奪われた形で、今さら同じことをしても評価されない」と漏らす。
もっとも、他の野党との距離感では意見の食い違いが出ている。吉村氏は、参院選でも与党を過半数割れに追い込むため「1対1の構図に持ち込むべきだ」として、改選定数1の「1人区」での野党候補の一本化を提案。これに対し、金村氏は「(野党間で)協議すると野合に見られる。堂々と候補を立てるべきだ」と反論している。
現在の馬場代表はこれまで、立憲民主党の国会運営などを度々批判して共闘を拒否してきた経緯があり、与党と「決別」したとしても、路線対立の火種は残る可能性がある。
この記事に関連するニュース
-
マスコミがほとんど報じない「維新代表選」の実態 "大阪主導"に「東京組」不満、万博も重荷に
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 10時0分
-
【政治解説】強気の国民民主党 永田町の“本音”は… “103万円の壁”引き上げ “玉木代表スキャンダル” 2024年11月最新世論調査
日テレNEWS NNN / 2024年11月20日 7時0分
-
高市早苗氏でも、小泉進次郎氏でもない…「余命は長くて6カ月」石破政権の次を狙う"自民党のキーマン"
プレジデントオンライン / 2024年11月7日 9時15分
-
「立憲民主党の躍進」はマスコミのウソ…「自公過半数割れ」の石破首相に主役を奪われた"本当の敗者"の名前
プレジデントオンライン / 2024年11月6日 16時15分
-
「石破首相」を選んでも地獄、「野田首相」を選んでも地獄…国民民主・玉木代表がこれからたどる"いばらの道"
プレジデントオンライン / 2024年10月30日 11時45分
ランキング
-
1「死んでいるアヒルが増えている」 埼玉・行田市の農場で高病原性鳥インフルエンザ疑い 埼玉県内では今年初
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月24日 22時8分
-
2名古屋市長選挙、広沢一郎氏が初当選…河村たかし前市長から後継指名
読売新聞 / 2024年11月24日 21時49分
-
3金山労働者の追悼式、初開催=韓国側は不参加―新潟・佐渡
時事通信 / 2024年11月24日 16時25分
-
4「自爆営業」はパワハラ、厚生労働省が防止法指針に明記へ…企業へ対策促す
読売新聞 / 2024年11月24日 21時13分
-
5三笠宮妃百合子さまの通夜営まれる 秋篠宮ご夫妻ら参列
毎日新聞 / 2024年11月24日 19時32分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください