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「因縁」の台湾戦で敗れた井端監督「自分の責任」…若い侍の悔しい経験、雪辱の糧に

読売新聞 / 2024年11月25日 0時43分

試合終了後、台湾チームに一礼する井端監督(左から3人目)(24日)=西孝高撮影

 野球の世界ランキング上位12チームによる「ラグザス プレミア12」(読売新聞社など協賛)で、日本代表「侍ジャパン」は24日、台湾との決勝に敗れて世界一を逃した。チームを束ねた井端弘和監督(49)は「勝たせられなかったのは自分の責任」と悔しさをにじませた。

 井端監督は現役時代、プロ野球の中日ドラゴンズと読売巨人軍でプレー。通算1912安打を記録した巧打と堅守が持ち味の内野手だった。現役生活は18年。集大成とも言える試合が、日本が4強入りした2013年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドの台湾戦だ。

 九回二死二塁で同点打を放ち、延長戦での勝利につなげた。あと一死で敗戦という状況でも、冷静さを失わずに配球を読んだ上での殊勲打。「思い描く場面で打てた。あれで僕の野球人生は終わったと思えるくらい、満足感があった」

 当時37歳。ベテランとしてサポートする役割を期待されていた。代打で好結果を出し、大会途中からチームに欠かせない存在に。「それまでの色々な大会に出場した経験があのときに出た」という。数々の国際試合に出場し、その舞台で活躍する難しさを肌で感じてきた。「力が通用するのか、1大会、2大会ぐらいでは分からない」とも話す。

 今大会は若手や初選出の選手が多くメンバー入りした。「どうしたら良かったか、次に来たときにやってもらえれば。レギュラーシーズンで生かしてくれれば」と井端監督はさらなる成長を期待する。2番を任された小園海斗選手(24)(広島東洋カープ)は「力がないと痛感した。また日本代表のユニホームを着られるように頑張りたい」と振り返った。2026年のWBCが、侍ジャパンの雪辱の舞台となる。(林宏和)

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