菊池雄星が97億円で移籍のエンゼルス、最もプレーオフから遠ざかる球団…「すぐエースになる」
読売新聞 / 2024年11月26日 14時46分
【ニューヨーク=平沢祐】米スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアは25日、大リーグのアストロズからフリーエージェント(FA)となっていた菊池雄星投手(33)が、エンゼルスと契約合意したと伝えた。3年総額6300万ドル(約97億円)という。
菊池は2019年からマリナーズ、22年からはブルージェイズでプレーし、今年7月に強豪アストロズへトレード移籍した。新天地では5勝1敗、防御率2・70の活躍でア・リーグ西地区優勝に貢献。シーズンを通じては自己最多の175回2/3を投げて9勝10敗、防御率4・05で、自身初のシーズン200奪三振も達成した。メジャー通算は41勝47敗1セーブ、防御率4・57。
エンゼルスはアストロズと同じア・リーグ西地区で、昨季まで大谷(ドジャース)がプレーした。
今季は25年ぶり最下位も浮上の機運
菊池との移籍合意が報じられたエンゼルスは今季、63勝99敗で1999年以来となるア・リーグ西地区最下位に沈んだ。
投打の柱だった大谷がドジャースに移籍し、主軸のトラウトが左膝半月板損傷で4月下旬に離脱したことなどが影響した。地区優勝した2014年を最後にプレーオフに進出できておらず、メジャー30球団で最もプレーオフから遠ざかっている。
ただ、今オフは積極的に補強を進めている。ブレーブスから19年のリーグ本塁打王のソレルをトレードで獲得。カブスからフリーエージェント(FA)となった通算97勝右腕のヘンドリックスも加入した。若手のネト、オハッピー、アデルがいずれも20本塁打以上を放つなど成長しており、浮上の機運はある。
大リーグ公式サイトが「すぐにエースになる」と指摘するように、菊池は先発ローテーションの柱として、フル回転が期待されている。(ロサンゼルス 帯津智昭)
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