ロシア使用の北朝鮮ミサイルに「日本や欧米の部品」…ウクライナ当局、輸出管理「強化」訴え

平壌で握手するロシアのプーチン大統領（左）と金正恩朝鮮労働党総書記（６月１９日）＝ＡＰ

　ウクライナ国防省情報総局は２５日、ロシアがウクライナ侵略で使用している北朝鮮製の弾道ミサイルに日本や欧米で製造された部品が使われていたとＳＮＳで公表した。輸出管理を強化する仕組みが必要だと訴えている。

　北朝鮮製弾道ミサイル「ＫＮ２３」「ＫＮ２４」に日本、米国、英国、中国、スイスの５か国の企業が製造した部品が含まれていたという。侵略開始後の昨年２月、英国企業が製造した変圧器も含まれていた。

　同局は「ロシアと同盟国である北朝鮮、イランは兵器開発の技術を得るため、国際的な制裁をともに回避している」と非難した。

　ロシアは北朝鮮製弾道ミサイルを１００発以上受け取り、２０２３年末に最初に使用されたという。北朝鮮はロシアに軍事専門家を派遣。発射装置の整備を通じてウクライナに対する「戦争犯罪に参加した」と断定した。

　北朝鮮製弾道ミサイルによる１月２日の首都キーウの集合住宅への攻撃では４人が死亡。８月１１日にはキーウ州で４歳の男児と父親が死亡した。