「見当たり捜査」の巡査部長、酔って路上で寝込み…容疑者の顔写真１７５枚入りリュック盗まれる

大阪府警察本部

　大阪府警は２６日、容疑者の顔を覚えて雑踏から見つけ出す「見当たり捜査」を担う府警捜査共助課の男性巡査部長（４２）が、公開手配された容疑者らの顔写真計１７５枚を盗まれたと発表した。酒に酔って路上で寝ていた隙に、写真を入れたリュックサックを取られたという。

　府警は今月２０日、このリュックを盗んだとして、大阪市西成区の無職の男（４６）を窃盗容疑で逮捕した。容疑を認めている。写真は見つかっていないが、男が同区内のごみ集積場に捨てたとみられ、府警は焼却された可能性が高いとみている。

　発表では、巡査部長は今月１５日夜、大阪市浪速区の飲食店２店で同僚らと飲酒。その後、路上で寝込み、１６日未明にリュックの紛失に気づいたという。

　府警の内規では、顔写真など捜査資料の持ち出しは原則禁止。府警刑事総務課は「捜査資料の適切な管理がなされるよう、指導を徹底する」とコメントした。