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4年9か月ぶり「宮崎―台北」便が再開、県商議所連の会頭は「半導体」誘致も視野

読売新聞 / 2024年11月27日 13時38分

到着後、歓迎を受けて記念撮影でポーズをとる台湾からの乗客たち(宮崎空港で)

 格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾による宮崎―台湾・台北線の定期便が26日、就航した。同線の定期便はコロナ禍で運休してきたが、約4年9か月ぶりの運航再開となった。これで宮崎空港は先に運航を再開した韓国・ソウル線と合わせ、コロナ禍前にあった2路線が復活した。(浜崎大弥)

 宮崎県によると、タイガーエア台湾はコロナ禍前に宮崎―台北線を運航していたチャイナエアラインのグループで、毎週火曜日に週1往復する。

 宮崎空港では午前9時半頃、乗客166人を乗せた機体が到着。県職員らが乗客を歓迎した。記念式典では日隈俊郎副知事が「県内から台湾への送客にも取り組んでいく。増便にも期待したい」とあいさつ。タイガーエアの陳漢銘会長は「宮崎は人気の場所。九州の他空港の便と組み合わせ、様々な観光プランを提供できるようになった。増便することによる利便性向上も狙っていきたい」と応えた。

 半導体受託製造大手の「台湾積体電路製造(TSMC)」が進出した熊本県では台湾との人の往来が活発化しており、熊本―台北線は現在週12往復が運航されている。

 式典に出席した県商工会議所連合会の米良充典会頭は取材に、半導体生産に必要な豊富できれいな水資源、工場を誘致できる広大な平野は宮崎にもあるとして、「航路が開かれたのをきっかけに、半導体関連をはじめとした企業誘致を目指したい。台湾の屋台を宮崎の繁華街に誘致するなど観光、文化の面でも交流を深めていきたい」と語った。

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