兵庫・加古川の小２女児刺殺、小４刺傷容疑の男を再逮捕へ…「好みの女の子を尾行し刺した」供述

勝田州彦容疑者（２０１８年５月３１日）

　兵庫県加古川市で２００７年に小学２年の女児（当時７歳）が刺殺された事件で、県警は同県たつの市の女児に対する殺人未遂容疑で逮捕した無職勝田州彦（くにひこ）容疑者（４５）を２７日に殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。県警は連続女児襲撃事件とみて調べる。

　勝田容疑者は０７年１０月１６日午後６時頃、加古川市別府町新野辺の女児宅前の路地で、女児の胸や腹を刃物で刺し、失血死させた疑いが持たれている。

　捜査関係者によると、勝田容疑者は任意聴取に関与を認めた上で、「服装や背丈が好みの女の子を見つけて尾行し、刺した」などと供述。刺した体の部位や刃物の向きのほか、事件前後の行動などを詳しく説明した。

　勝田容疑者は０７年当時、女児宅から北東に約４キロ離れた同市内の実家に住んでいた。県警は女児と面識はなかったとみている。

　女児は近くの公園で友人らと遊んでから帰宅。自宅裏に自転車を止めて玄関に向かった直後に被害に遭った。

　勝田容疑者は、岡山県津山市の住宅で０４年に小学３年の女児（当時９歳）を刺殺したとして、１８年に殺人容疑で逮捕され、昨年、無期懲役判決が確定した。服役中の今年５月以降、兵庫県警が任意聴取を実施していた。

　県警は今月７日、たつの市で０６年に小学４年の女児を刃物で刺して重傷を負わせたとして、勝田容疑者を殺人未遂容疑で逮捕していた。