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山梨の「甲州ワインビーフ」はほんのりとした甘みが特徴です…秘密は「ブドウの搾りかす」にあり

読売新聞 / 2024年11月29日 9時17分

 ブドウやモモ、サクランボといったフルーツや、ワインが有名な山梨県だが、甲州地どりや甲州富士桜ポークなど、畜産物の特産品も多い。「甲州ワインビーフ」もその一つだ。

 甲州ワインビーフは、ワイン造りの過程で生まれるブドウの搾りかすで育った牛の肉を指す。ブドウの皮に含まれる成分が肉質を向上させるといい、ほんのりとした甘みが特徴だ。開発に携わった小林牧場(甲斐市)など、甲州牛・甲州ワインビーフ推進協議会の会員が生産している。

軟らかく食べやすい…お年寄りにも好評

 ダイニングレストラン&カフェ「アジール」(甲府市)では、甲州ワインビーフを使ったステーキやローストビーフが人気だ。ランチの「ステーキプレート」(1430円)は、サラダとスープ、ドリンクが付き、自家製のクロワッサンとライスのどちらかを選べる。

 「甲州ワインビーフは肉が軟らかく、味わい深い。食べやすいので、お年寄りにも喜ばれています」と、芦沢英雄店長。ステーキは、かむほどにうまみが口いっぱいに広がる。レアが苦手な人には、ウェルダンなど焼き方の希望にも応じているという。

 平日だけでなく、土日もランチを提供している。常連客の中には、毎日のように訪れる人もいるという。

こちらもオススメ…やきいもパフェ

 スイーツは、季節によって“主役”が変わり、今の時期はサツマイモ。「甘みが強くてねっとりとした食感」(芦沢店長)という「シルクスイート」を、ピザやタルトなどで味わえる。「やきいもパフェ」(1540円)は、アイスクリームに焼き芋がたっぷりトッピングされた迫力の一品だ。

 アジールは、農業生産法人「ドリームファーム」の直営店で、初夏から夏にかけてはモモ、夏から初秋にかけてはブドウが農場から運ばれ、スイーツを彩る。四季折々の山梨の味を堪能できる。

 ※税込み。記事中の値段などは紙面掲載時のものです。

 国内外の総支局長が、日頃通っている店のおすすめメニューなど、地域の自慢の味を紹介します。

ダイニングレストラン&カフェ アジール

 甲府市北口3の9の8

 月曜定休。午前11時~午後2時、午後5時~8時半ラストオーダー

 (日曜はランチのみ、金曜・土曜はカフェ午後2時~4時も)

 詳しくはウェブサイトで。

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