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九州場所で初優勝の大関・琴桜、祖父も父親も超える活躍に期待

読売新聞 / 2024年11月27日 18時0分

初優勝の喜びを語る琴桜。奥の写真は祖父の元横綱琴桜=浦上太介撮影

 大相撲九州場所で、大関琴桜が14勝1敗で初優勝を飾りました。大関同士の千秋楽相星決戦は21年ぶりで、見応えのある取組に館内は沸きました。大関琴桜は、祖父は先代佐渡ヶ嶽親方(元横綱琴桜)、父は師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)という相撲一家です。読売新聞朝刊の投書欄「気流」には相撲に関する投書が多く寄せられてきました。記者の心に刺さった投書を紹介する「ササる投書」、今回のテーマは「琴桜、琴ノ若」です。(※投稿者の年齢や職業などは掲載当時。紙面では実名で掲載)

気迫あふれた取り組みに拍手

 神経痛の身にムチ打って、14日目にして優勝を決定した琴桜には、ファンならずとも拍手を惜しんではならない。

 古参の貫禄十分に、前場所全勝優勝を飾った「北の富士」をノド輪攻めで、土俵ぎわにねじり倒した気迫にあふれた琴桜。横綱の手をとり起こした忠実な姿。今年の相撲界の終わりを飾った男の意地は立派だった。(33歳・会社員=千葉県、1972年11月29日掲載)

不可解判定で消えた「大金星」

 大相撲名古屋場所8日目に、琴ノ若が見事な上手投げで、横綱朝青龍の体を裏返しにした。しかし、行司の判定は認められず、物言いの末、「同体取り直し」となり、琴ノ若は「大金星」を逃した格好となった。

 琴ノ若の左手が土俵につくのと朝青龍の体が落ちるのが同時だった、とした審判団の判定は、歴史に残る誤審だと思う。

 大相撲の場合、逆転が不可能な体勢になると、「死に体」と判断され、負けとされる。朝青龍自身が「負けたと思った」と言っている通り、新聞の写真やテレビを見ても、この取組の朝青龍は「死に体」であった。

 また、「死に体」になっている相手をかばうような形で、攻めている力士が先に手をついても、「かばい手」として負けにならない。この取組の場合、琴ノ若が手をつかなければ巨体が朝青龍の上半身の上に落ちたのは間違いなく、典型的な「かばい手」と思われる。

 「かばい手」が認められなければ、今後、力士たちは相手の体勢に配慮せず、けがも増えるだろう。

 正しい判定がなされなければ、大相撲の人気は下降線をたどる一方ではないだろうか。

(71歳・無職=東京都、2004年7月16日掲載)

盛り上がった初場所

 大相撲初場所は横綱照ノ富士の優勝で幕を閉じました。役力士、中でも関脇琴ノ若の活躍は目を見張り、千秋楽まで盛り上がりました。琴ノ若の立ち合い前の形相は往年の貴乃花をほうふつとさせます。父親で師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)を超える横綱も夢ではありません。

 まだまげを結えない石川県出身の大の里、富山県出身の朝乃山も頑張りました。能登半島地震で何となく沈み込んだ雰囲気を盛り上げてくれた初場所でした。(91歳・無職=千葉県、2024年2月5日掲載)

担当記者から

 九州場所の入場券が1996年以来28年ぶりに15日間完売しました。年6場所全90日間の完売も28年ぶりだそうです。一大ブームとなった「若貴時代」を思い出しました。来年1月の初場所(両国国技館)では、琴桜関の綱取りに期待しています。(田渕)

 「ササる投書」を随時掲載します。次回もお楽しみに!

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