投資信託とは…複数の株・債券に分散、リスク抑え中長期的に利益
読売新聞 / 2024年11月28日 5時0分
読売333と連動も準備
個人が長期の安定的な資産形成を目指す場合に、中心的な役割を担っているのが投資信託(投信)だ。株価指数に連動するインデックス型の投信が人気で、「長期・積み立て・分散」という安定運用の基本に沿った商品となっている。
■様々な商品
一つの企業の株式に集中投資した場合、その企業の株価が下がると大きく損をする。これに対し、投信は複数の株式や債券に分散して投資するため、リスクを抑えながら中長期的に利益を確保しやすい。資産運用会社や運用の専門家が様々な種類の投信を作っており、投資家は投資したい内容に合った商品を選び、証券会社や銀行などで購入する。多くの商品は1万円前後から購入可能だ。
投信の価格(基準価額)は、分散投資している株式や債券の値動きを組み合わせて算出し、日々変動する。売却時の基準価額が購入時よりも上がっていれば利益を得られ、下がっていれば損をする。
■インデックス型
投信は主に、株価指数などの指数(インデックス)に連動して運用する「インデックス型」と、独自に選んだ銘柄構成で指数を上回る運用成果を目指す「アクティブ型」に分かれる。
インデックス型は、日本や米国、先進国やアジア、全世界といった株価指数に連動する多数の商品が販売されている。手数料が比較的安いメリットがある。
アクティブ型は、運用会社や専門家が銘柄を調査して選んで作っており、比較的手数料が高くなる。リスクが高い傾向にある反面、インデックス型より利益が得られる可能性がある。ただ、実際は運用成績がインデックス型を下回る場合も少なくない。
初心者を含む個人投資家から支持されているのは、安定的な成果が期待できるインデックス型だ。
SMBCグローバル・インベストメント&コンサルティング(SGIC)によると、投信の純資産総額で上位5本のうち4本がインデックス型で、いずれも米国か世界株指数に連動する投信だった。
米株指数は、米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が米主要約500社で作る「S&P500」、世界株指数は米MSCI社が世界の約2700社で作る「オール・カントリー・ワールド・インデックス」に連動する投信が人気だ。米国企業が成長を続けているため、米株指数はもとより、世界株指数も大半は米株が占めている。
■選択肢提案
「読売株価指数(読売333)」の値動きに連動するインデックス型投信も誕生する見込みだ。すでに大手資産運用会社が準備を進めている。
読売333に連動する投信は、巨大企業や特定企業に偏らずに構成銘柄の値動きを等しく取り込むため、中長期で比較的高い成長が期待される。個人をはじめとする国内外の投資家に対し、日本株指数のインデックス型投信の新たな選択肢を提案する。
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