藤井聡太竜王は「かわいい」勝負おやつが好み…パンダロールの人気沸騰

竜王戦第５局の２日目午前、読みふける両対局者（２８日、和歌山市で）＝リモートカメラで若杉和希撮影

　藤井聡太竜王が頼んだパンダのケーキを食べたい……。佐々木勇気八段が藤井竜王に挑戦する将棋の第３７期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）の第５局で両対局者が初日に注文した「パンダロール」の人気が沸騰し、和歌山城前広場で２８日午前１１時から始まった「勝負めし・おやつ」マルシェのイベントで買い求める行列ができた。

　第５局の前夜祭で佐々木八段は「和歌山といえばパンダ」と印象を語っていた。藤井竜王は「かわいい」勝負おやつを頼むことが多く、対局初日の午後３時過ぎ、二人はパンダのロールケーキで糖分を補給した。

　和歌山市は竜王戦第５局に合わせ、棋士が対局の合間に味わう「勝負めし」や「勝負おやつ」などを提供する飲食店がマルシェで出店するイベントを行った。立会人の桐山清澄九段がマルシェを見学し「地域振興につながる素敵な試みです」と話した。

　藤井竜王が注文した勝負めし、勝負おやつが人気となるのは通例だが、佐々木八段はおやつ３人前注文など話題を振りまいていて、今シリーズは挑戦者が頼んだおやつもファンの間で注目を集めている。（吉田祐也）