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194キロ衝突死、懲役8年判決…当時少年の男に危険運転致死を適用

読売新聞 / 2024年11月28日 15時40分

大分地裁

 大分市で2021年、時速194キロで乗用車を走行させて右折車に衝突し同市の会社員小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)に問われた元少年(23)の裁判員裁判で、大分地裁(辛島靖崇裁判長)は28日、懲役8年(求刑・懲役12年)の判決を言い渡した。弁護側が適用を求め、検察側も予備的訴因に加えていた同法の過失運転致死(法定刑の上限は懲役7年)ではなく、危険運転致死(同20年)に当たると判断した。

 公判では元少年の運転について、危険運転致死の要件となる〈1〉「制御困難な高速度」、〈2〉「妨害する目的で通行中の車に接近」――に該当するかどうかが争点となった。

 検察側は〈1〉に関しては「路面には凹凸があり、平らではなく、わずかな操作ミスで事故が起きる速度だった」とし、また、現場は右折車を想定できる場所だったとして〈2〉の要件も満たすと主張した。予備的訴因とした過失運転致死の場合の求刑は懲役5年としていた。

 一方、弁護側は「舗装された平らな道路に沿って直進できていた。操作ミスで進路から逸脱させたことによる事故ではない」として〈1〉には該当せず、〈2〉も「妨害の意図などなかった」と訴えていた。

 起訴状では、元少年は21年2月9日深夜、法定速度60キロの同市の県道交差点を制御困難な194キロで乗用車を走行。対向車線から右折する車を妨害する目的で衝突させ、小柳さんを死亡させたとされる。

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