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4連覇に王手の藤井聡太竜王「飛車がさばけて指しやすくなった」…佐々木勇気八段「これが実力かな」

読売新聞 / 2024年11月28日 17時51分

佐々木八段(左)と藤井竜王

 藤井聡太竜王(22)(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖)に佐々木勇気八段(30)が挑戦する第37期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の第5局が27、28の両日、和歌山市の和歌山城ホールで行われた。勝負は28日午後、91手で藤井竜王が勝ってシリーズ3勝2敗とし、竜王4連覇に「あと1勝」とした。

 終局後、同じ和歌山城ホール内の大盤解説会場に姿を見せた藤井竜王は、「1日目は予想しない形で戦いを起こされ、受けに回る展開になったが、最後に飛車がさばけたあたりで指しやすくなった」と本局を振り返った。佐々木八段は「封じ手のあたりで形勢をまずくしたと思い、どこで悪くしたか一晩考えたがわからなかった。これが実力かなと思う。雁木を指し慣れていないところが出てしまった」と述べた。

 第6局に向けて、藤井竜王は「(後手番の)第2局、第4局は作戦負けから押し切られたので、序盤をうまく立ち回れるよう準備したい」と語った。佐々木八段は「本局は完敗だったが、自分では考え抜いて指したつもりなので、どこが敗着か、そこを改善して次を迎えたい」と雪辱を誓った。

 第6局は12月11、12の両日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で行われる。

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