浜名湖で「幻」のメスのウナギ養殖に成功、肉厚ふっくらで脂乗りの良く…新ブランド「でしこ」として初出荷
読売新聞 / 2024年11月30日 7時32分
浜名湖の
ブランド名の「でしこ」は「伝統、進化、幸福」の頭文字を取った。浜名湖の養鰻は1900年に始まり、外山昭広組合長は「125年目の節目に、日本一おいしいウナギが提供できるようになった」と胸を張った。
シラスウナギは成長過程で性別が決まるが、養殖するとほとんどがオスになる。まれにメスになる養殖ウナギは身が軟らかく、脂が乗り、養鰻業者にとっては「幻のウナギ」として知られていたという。
組合は、女性ホルモンと似たような働きをする「大豆イソフラボン」由来のエサを使うことでメスのウナギの養殖に成功。「でしこ」は組合が認定した専用の飼料で育て、出荷前には2回検査を重ねて身の色や食味などを確かめ、高い品質を保つ仕組みを作った。
組合では長年、「浜名湖うなぎ」の名前で養殖したウナギを出荷してきたが、かつて400軒を超えた養鰻業者は27軒に激減した。近年は稚魚の不漁、価格高騰の影響もあり、養鰻の関係者には「産地消滅の危機。ウナギの未来を守りたい」との強い思いがあったという。
ウナギ店の期待も大きい。通常の養殖ウナギは9~10か月で出荷することが多いが、「でしこ」は1歳を超えても身が軟らかい。浜名湖周辺には約50のウナギ店があり、浜松うなぎ料理専門店振興会の高橋徳一会長は「養殖のウナギは冬になると身が固くなる。これからは冬にもおいしいウナギが入手できる」と話す。
この日は約3トンの「でしこ」が組合から初出荷された。当面は地元のウナギ店で提供してブランドの知名度を上げる。外山組合長は「長年培った養殖の技術、経験を組み合わせて満足できるウナギを実現した。味わってほしい」と話している。
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