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台湾・頼総統が外遊経由地のハワイ訪問…中国の軍事圧力を懸念、頼氏専用機離陸後は戦闘機が護衛

読売新聞 / 2024年12月2日 7時45分

11月30日、米ホノルルで、戦艦アリゾナの上に立つ「アリゾナ記念館」で説明を受ける台湾の頼清徳総統(手前右)=園田将嗣撮影

 【ホノルル=園田将嗣、北京=川瀬大介】台湾の頼清徳ライチンドォー総統は11月30日、南太平洋3か国への外遊の経由地となる米国ハワイ州・ホノルルに到着した。安定した米台関係をアピールする狙いがあるとみられる。米国の対台湾窓口機関、米国在台湾協会のイングリッド・ラーソン執行理事が頼氏の専用機に乗り込み、握手で出迎えた。

 ハワイ州のジョシュ・グリーン知事も空港で出迎え、同州の緊急事態管理庁への頼氏の視察に同行した。頼氏は真珠湾攻撃で撃沈された戦艦アリゾナの上に立つ「アリゾナ記念館」で献花し、同日夜にはホノルルのホテルで米国在住の台湾出身者と懇談した。懇談には米下院議員2人やハワイ州副知事も参加し、頼氏は「台湾は団結すれば様々な困難を乗り越えられる」と語った。

 中国外務省は1日、頼氏のホノルル滞在について「事態の推移を注視し、強力な措置を取って国家の主権と領土保全を断固守る」と警告する談話を発表した。米国が頼氏の立ち寄りを手配したことに「厳正な申し入れ」をしたと明らかにした。

 ロイター通信などは、頼氏の外遊を口実に中国が近く台湾周辺で軍事演習を行うと報じた。中国は蔡英文ツァイインウェン前総統が2023年4月、米本土で共和党の下院議長と会談した際に台湾周辺で軍事演習を行った。

 中国の軍事圧力に対する台湾の懸念は強まっている。今回の外遊で頼氏を乗せた専用機が台湾の空港を離陸した後、台湾軍の戦闘機4機が専用機周辺を飛行し、警戒にあたった。

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