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スマホの外出先でのWi-Fi利用、コロナ禍以降増える 危険な「なりすましWi-Fiスポット」には注意

J-CASTニュース / 2024年12月2日 18時17分

スマホの外出先でのWi-Fi利用、コロナ禍以降増える 危険な「なりすましWi-Fiスポット」には注意

Wi-Fiスポットでスマホを使う人々(写真はイメージ)

スマホを無線で接続し、高速通信を楽しめるWi-Fi。みんな外出先でWi-Fiをどのように利用しているだろうか。

NTTドコモのモバイル社会研究所(東京都千代田区)が2024年11月28日に発表した調査「コロナ禍以降、公共施設やデパート・ショッピングセンターでのWi-Fi利用が増加」によると、公共施設やショッピングセンターなどでの利用が増えている。

しかし、Wi-Fiにはリスクも伴う。賢い利用方法を調査担当者に聞いた。

外出先Wi-Fi利用、公共施設とショッピングセンターで増加

モバイル社会研究所の調査(2024年1月)は、スマホを持つ全国15歳~79歳男女5841人が対象。コロナ禍前の2020年と、コロナ禍真っ最中の2022年に行った同様の調査と現在(2024年)を比較した。

【図表1】は、外出先でのスマホのWi-Fi利用率を示したもの。2022年調査では2020年と比較して職場・学校でのWi-Fi利用率が大きく増加(約6ポイント)したが、他の場所では大きな変化はない。

2024年調査では全体的に利用率が増加している。特に、職場・学校のほかに公共施設(役所・図書館・公民館など)で約7ポイント、デパート・ショッピングセンターでも約5ポイントと大きく増加したことが目立つ。

その公共施設での利用率を性別年代別に比較・集計したのが【図表2】だ。男性のほうが女性より平均で6~7ポイント高く、男女とも特に若い世代(15~29歳)で高いことが特徴だ。若年層は他の年代より図書館や体育館を利用する人が多いのかもしれない。

次に、デパート・ショッピングセンターでの利用率を性別年代別に見ると、ミドル層(30~59歳)では男女の差異がほとんどない。しかし、若年層(15~29歳)とシニア層(60~79歳)では、男性のほうが女性より高い傾向にある【図表3】。これはどういうわけだろうか。

ちなみに、自宅でのWi-Fi利用率は性別年代別を問わず、90%を超えている。

女性のほうが男性より外出先で、Wi-Fiを利用しない理由

J‐CASTニュースBiz編集部は、調査をまとめたNTTドコモ モバイル社会研究所の吉良文夫さんの話を聞いた。

――今回の調査で特に公共施設とデパート・ショッピングセンターでのWi-Fiの利用が増えていますが、ズバリその理由は何でしょうか。

吉良文夫さん 徐々にWi-Fiの接続環境が整ってきたこともあると思います。コロナ禍以降に利用が大きく増えた要因としては、人が集まる場所(公共施設とデパート・ショッピングセンター)での滞在時間が、コロナ禍の時よりも長くなったのではないかと推測しています。

――しかし、全体的に男性の利用が高いのに、デパート・ショッピングセンターに限ると、ミドル層(30~59歳)で男女の差がないのが不思議です。

吉良文夫さん あくまで推測ですが、外出先でのWi-Fi利用は全般的な傾向として男性のほうが多い気がしています。たとえば、女性はコロナ禍の2022年ではWi-Fi利用率がすべての年代で低下しています。

これは、コロナ感染を恐れて女性はデパート・ショッピングセンターでの滞在時間を短くして、ショッピングを早めに切り上げる傾向が強かったのかもしれません。しかし、男性では2022年でも30~44歳を除いてWi-Fi利用率が増加しています。コロナ禍の影響が女性よりも少なかったことがうかがえます。

そのうえで、ミドル層ではデパート・ショッピングセンターに男女や家族が連れ立って行く(一緒に行動する)ことが多いため、男女差が小さくなっている可能性があると思います。

「Wi-Fiスポット」では、危険な「なりすましスポット」に注意

――なるほど。ところで、外出先でWi-Fiを利用する場合、主に「Wi-Fiスポットを使う」、「スマホのデザリング機能を使う」、「モバイルWi-Fiルーターを使う」という3つの方法があります。

それぞれの方法のメリット、デメリットを説明してください。また、専門家として特におススメの方法がありますか。

吉良文夫さん 「Wi-Fiスポットを使う」パターンが一般的だと思います。

スマホのプランによっては高速通信が可能なデータ通信量が限られますが、Wi-Fiスポットを使うことでデータ通信量をあまり気にせず使えます。

しかし、利用率が高いWi-Fiスポットでは、のぞき見や端末の乗っ取りを目的にした「なりすましスポット」が作られている可能性があります。提供元が不明なWi-Fiスポットを利用してしまうと、セキュリティ面で大きなリスクが伴います。

「スマホのデザリング機能を使う」と「モバイルWi-Fiルーターを使う」パターンについてはWi-Fiを利用する端末とは別に、回線契約のある端末(スマホやモバイルWi-Fiルーター)を所有していることが前提ですが、端末を複数台所有している方にとってはWi-Fiエリアを気にせずにWi-Fi接続の端末を利用できるというメリットがあります。

通信環境が悪い場所では、電力消費を避けるため通信を切っておこう

――外出先でのWi-Fi利用は、どういう点に注意するといいでしょうか。

吉良文夫さん 「なりすましスポット」の話に戻りますが、提供元が不明なWi-Fiスポットや、パスワードが設定されていないフリーWi-Fiなどは特に危険性が高いと思われますので、接続しないように注意してください。

また、通信環境が悪い場所(電波が悪い場所)に滞在したり、長い距離を移動したりする場合には、電力の消費が多くなる傾向があります。

これはWi-Fiだけでなく通常のモバイル通信でも同様ですが、このような環境では機器を使用しない時に接続を切っておくことで電力消費を抑えることができます。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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