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箱根路の「繰り上げスタート」とは? 中継所によって異なる時間…前回は16チームが復路一斉スタート

読売新聞 / 2024年12月26日 11時0分

第100回大会は、往路8位の大東大以下の16チームが復路で一斉スタートとなった

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。

 大会では「繰り上げ出発(繰り上げスタート)」のルールがある。先頭チーム通過から一定時間以上の差をつけられたチームについて、中継所では前の区間の走者が到着しないうちに次の区間の走者を出発させるもので、交通規制などへの配慮から定められているルールだ。たすきをつなげられなかったチームの無念さがにじみ、駅伝ファンの共感を呼ぶ場面でもある。

 各中継所での繰り上げ時間は、以下の通り。

・往路1~2区の鶴見、2~3区の戸塚では先頭走者通過から10分。
・往路3~4区の平塚と4~5区の小田原は15分。
・復路すべての中継所は20分。

 94回大会(2018年1月)までは、往路の平塚と小田原の中継所は繰り上げ時間が20分だったが、95回大会から15分に短縮された。

 また、各中継所とは別に、芦ノ湖での復路スタートについては、往路の1位チームがゴールしてから10分以内に到着したチームは、それぞれのタイムに応じて時差出発を行うが、その他のチームは往路1位チームがスタートした10分後に同時出発を行う。

 「復路の一斉スタート」などと呼ばれ、前回の第100回大会は往路8位の大東文化大以下の16チームが芦ノ湖を復路一斉スタートしたために、実際の総合順位が判別しにくくなった。

 中継所での繰り上げスタートは、チーム間の差が広がる復路で見られることが多いが、往路でもある。最近では2019年の第95回大会で、大東文化大が1区のスタート直後に走者が転倒するアクシデントが発生。鶴見中継所では何とかタスキをつないだが、戸塚中継所では間に合わず、繰り上げスタートに。また、小田原中継所では関東学生連合チームが繰り上げスタートとなった。

 繰り上げ出発のたすきは、主催者が用意する黄色と白色のストライプのものを使用するが、5区と10区については、各チーム独自のたすきを使用する。(デジタル編集部)

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