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箱根路の「ごぼう抜き」最多は20人…「山の神」今井正人は山登りで11人抜きも

読売新聞 / 2024年12月18日 7時0分

第85回大会、20人抜きを記録した日本大のギタウ・ダニエル(右)

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。

 「ごぼう抜き」という言葉を広辞苑で調べると「(ごぼうを土中から引き抜くように)一気に抜き上げること」とある。快走するランナーがライバルたちを次々と抜き去るシーンは駅伝観戦のだいご味のひとつだ。

 箱根駅伝でのこれまでの「ごぼう抜き」の最多は、第85回大会(09年)2区で日本大のギタウ・ダニエル(3年)がマークした20人だ。チームは1区で22位と出遅れたが、タスキを受けたダニエルが次々と前方の走者を抜き去り、順位を2位まで押し上げた。この時のダニエルは区間2位。山梨学院大のメクボ・ジョブ・モグス(4年)が区間新記録の走りを見せ

 2番目は、第87回大会(11年)2区の東海大・村沢明伸(2年)で、17人。3番目は、第79回大会(03年)2区の順天堂大・中川拓郎(4年)と、第84回大会(08年)2区の日本大・ギタウ・ダニエル(2年)が記録した15人。

 歴代上位のごぼう抜きは、エースがそろう最長区間で、各チームの差もそれほど開いていない2区でほぼ達成されている。そんな中、第81回大会(05年)では「山の神」と言われた順天堂大の今井正人(2年)が5区の山登りで11人抜きを記録している。

 ダニエルが20人抜きを記録した年は23チームが出場していて、それが20人抜き達成の背景にあった。より多くの人数を抜くには、下位でたすきを受けた後に、走力を発揮してかなり上位まで押し上げるという条件が必要だ。(デジタル編集部)

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