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大学駅伝3冠達成は過去に5校、国学院大の史上6校目の快挙はなるか…歴史を振り返る

読売新聞 / 2024年12月16日 12時4分

国学院大が大学駅伝三冠を狙う。出雲駅伝で2度目の優勝のゴールテープを切るアンカーの平林(左、2024年10月14日)と、全日本大学駅伝で初優勝を決めたアンカーの上原(右、11月3日)

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。出雲全日本大学選抜駅伝(10月、以下出雲駅伝)と全日本大学駅伝(11月、以下全日本)を1シーズンですべて優勝する、いわゆる「大学駅伝3冠」の達成は過去に5校あるが、今回は国学院大が6校目の快挙に王手をかけている。

 全日本が始まったのは1970年、出雲駅伝が始まったのは89年(2014年と20年は中止)だ。

 初めて3冠を達成したのは1990~91年シーズンの大東文化大だ。全日本で2連覇を果たし、箱根駅伝(第67回)では1区で関東学生対抗選手権(インカレ)1部・5000メートル優勝の横田芳則が10位と出遅れ、2区のエース、実井謙二郎(アトランタ五輪マラソン代表)も区間4位と伸びなかったが、3区の大津睦、4区の松浦忠明が区間1位の力走でトップを奪うと5区山登りの奈良修、6区の島嵜貴之の特殊区間でともに2位と安定し、4区以降は総合首位を譲ることなく優勝を飾った。

 2校目の3冠達成は2000~01年シーズンの順天堂大。出雲駅伝で2連覇を果たし、全日本でも初優勝。迎えた箱根駅伝(第77回)では往路2位から、復路の6区山下りでトップを奪い、9区でいったんは駒沢大に逆転を許したが、10区アンカーの宮崎展仁が17秒差をひっくり返す力走で逆転。2年ぶり10度目の総合優勝を飾った。

 史上3校目は10~11年シーズンの早稲田大。出雲駅伝、全日本をともに大会新記録で制し、箱根駅伝(第87回)では、1区で期待の1年生、大迫傑(東京五輪マラソン代表)が1キロ過ぎから独走して区間賞を獲得すると、5区の山登りで東洋大の柏原竜二に逆転を許して往路は2位。しかし、6区で高野寛基がトップを奪い返すと、東洋大の復路の猛追をかわし、最後は21秒差で大手町のゴールテープを切った。これが18年ぶりの総合優勝だった。

 3冠達成の4校目は16~17年シーズンの青山学院大だ。出雲駅伝で2連覇、全日本を初優勝で迎えた箱根駅伝(第93回)では、1区4位の序盤から、3区の秋山雄飛が区間賞の走りでトップに立つと、その後は一度も首位を譲ることなく、往路、復路を制しての完全優勝で、総合3連覇を果たした。

 そして5校目が22~23年シーズンの駒沢大だ。全日本で3連覇を果たしたチームにはエースの田沢廉(現・トヨタ自動車)、篠原倖太朗、鈴木芽吹(現・トヨタ自動車)などスピードランナーがそろい、99回箱根駅伝では4区で鈴木がトップに立つと、その後は一度も先頭を譲ることなく、10人全員が区間5位以内という安定感で2年ぶり8度目の総合優勝を飾った。

 前回大会では2シーズン連続3冠という史上初の快挙を狙った駒沢大を青山学院大が抑えて優勝した。そして101回大会で注目されるのが国学院大だ。2月の大阪マラソンを日本人初マラソン最高記録で制したエースの平林清澄ら充実したメンバーで、出雲では駒沢大とのアンカー勝負に勝って5年ぶり2度目の優勝、そして全日本では青学大との激闘を制して初優勝した。史上6校目の三冠と箱根駅伝初優勝を狙う。(デジタル編集部)

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