新幹線「のぞみ」自由席、来年春に３両から２両へ…ネット予約で指定席の需要高まり

ＪＲ東海

　ＪＲ東海とＪＲ西日本は３日、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」の自由席について、来年春から１編成２両に減らし、指定席を増やすと発表した。座席のインターネット予約が普及し、指定席のニーズが高まっていることが背景にある。

　ＪＲ東海によると、のぞみ（１６両編成）の定員は約１３２０席で、年末年始などの繁忙期を除き、自由席は１～３号車（計２５０席）で運行してきた。来年春からは、３号車の８５席を指定席に変更する。自由席を使った場合の料金は、東京―新大阪間で１万３８７０円と、指定席（通常期）より８５０円安い。

　のぞみが運行を始めた１９９２年は全席指定だったが、２００３年のダイヤ改正で自由席が設けられた。近年は、座席のネット予約が広まり、自由席よりも事前に席を確保できる指定席の需要が高まってきたという。ＪＲ東海は「お客の指定席ニーズに合わせて、変更することを決めた」としている。