1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

バイデン大統領の次男恩赦、感謝祭休暇に家族で決定か…司法省との協議回避で与野党から批判

読売新聞 / 2024年12月3日 18時30分

米マサチューセッツ州で、次男のハンター氏(右)と歩くバイデン氏(11月29日)=ロイター

 【ワシントン=淵上隆悠】CNNなど米主要メディアは2日、関係者の話として、バイデン米大統領が次男ハンター氏に恩赦を与える判断を下す過程で、司法省との協議を回避していたと報じた。バイデン氏が強調してきた「法の下の平等」から逸脱しかねない今回の決定に、与野党から批判が噴出している。

 バイデン氏は1日、銃を不法に購入した罪などで有罪評決を受けたハンター氏に恩赦を与えた。これまで恩赦は与えないと明言し、「米国では誰一人として法の上に立つ者はいない」などと訴えてきたが、退任前に態度を翻した形だ。

 報道によると、バイデン氏は、これまで恩赦を与える際に助言を求めてきた司法省の「恩赦司法局」の見解を確認しなかった。11月26日から感謝祭の休暇をマサチューセッツ州の島で過ごし、ハンター氏に恩赦を与える可能性がホワイトハウス高官に伝えられたのは発表前日の30日夜だった。滞在先にはハンター氏もおり、家族で協議して決めた可能性が指摘されている。

 共和党のマイク・ジョンソン下院議長は2日、自身のX(旧ツイッター)で、「司法制度に対する信頼は取り返しがつかないほど傷つけられた」と主張した。

 1日以降、厳しい声は民主党内からも上がっており、ゲイリー・ピーターズ上院議員はXで「大統領の家族や側近が特別な扱いを受けるべきではない。不適切な権力行使だ」と断じた。コロラド州のジャレド・ポリス知事もXで「後の大統領に悪用される可能性がある悪い前例だ」と指摘した。

 ハンター氏に対する恩赦を声明で発表したバイデン氏は、自らの口で考えを表明していない。アフリカのカボベルデとアンゴラを訪問した2日も、記者団の度重なる問いかけに応じなかった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください