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箱根路のドラマも生む給水ルールには今大会から変更点も…給水ができない2つの区間はどこか

読売新聞 / 2024年12月17日 7時10分

ランナーに並走してボトルを渡す給水の風景。チーム内の絆を感じる瞬間だ。(第100回大会)

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。

 ランナーに担当員が並走して飲み物を手渡す給水のシーンは箱根駅伝ではおなじみだ。給水が行われるようになったのは第73回大会(1997年)から。国内の駅伝では長年、給水は「助力行為」に当たるとして認められていなかったが、第72回大会で2チームが途中棄権したことをきっかけに、選手の安全などを考慮して導入が決まった。

 給水については前回大会までは「主催者が用意する水およびスポーツドリンク」と決められていたが、今大会から「主催者が用意する水および指定ボトルを使用し、指定ボトルの中身は主催者が用意するスポーツドリンク、または各校で用意した飲料」となった。他の大会やレースなどで普段から飲み慣れているドリンクを箱根駅伝でも摂りたいという要望が出場校からあり、関東学生陸上競技連盟内で協議した結果、主催者が用意した飲料以外も認められることになった。

 給水員は各チームの部員や大学関係者が務める。惜しくも出場メンバーに選ばれなかった部員が、仲間に激励の言葉をかけながら、飲み物を手渡す。その部員が翌年の大会で箱根路を快走し、逆に前年のレギュラーが控えに回って仲間に水を渡して支える--といったドラマが生まれることがある。なお、運営管理車に乗っている監督が下車して給水することはできない。

 給水場所は、スタート直後で集団走が続く1区と、スピードが出やすい山下りの6区を除く各区の10キロ、15キロ地点付近(9区は14・4キロ地点)。5区は大平台ヘアピンカーブのある7・1キロと、上りが終わる芦之湯の15・8キロの場所にある。

 給水要項には「給水員は水及び指定ボトルの両方を持った状態で競技者と並走し、競技者が選択した飲料を手渡す。いずれかではなく、両方を手渡してもよい」とある。

 ランナーと並走できる距離は、50メートル以内。かなりのスピードで走るランナーに短い時間で給水する給水員にも、相応の走力が求められることになるだろう。

 手渡しが終わったら、給水員は直ちに立ち止まり、ランナーと並走してはいけないと決められている。(デジタル編集部)

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