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箱根路の大会連覇は「6」が最多、60年前に大記録を作った中央大

読売新聞 / 2024年12月16日 11時51分

4年間で区間賞を3度獲得した中央大の岩下察男。40回大会は4区を59分台で走る力走を見せた。当時、1500メートルの日本記録保持者だった

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。過去5年間は青山学院大と駒沢大の2校が1年ごとの総合優勝を繰り返してきたが、大会の連覇記録となると、1959年の第35回から64年の第40回大会まで、中央大が成し遂げた6連覇が最多だ。

 35回大会の中央大は1年生を5人起用する思い切った布陣。1区は前夜から降った雪が道路に残る中をランナーたちがひた走った。3区には後の1964年東京五輪代表になった横溝三郎が1年生で出場している。中央大は往路を6時間2分12秒の往路新記録でゴールすると、復路も一度も総合首位を譲らず、日本大の3連覇を阻んだ。

 36回大会では、往路3位でトップの日本大に7分41秒差をつけられながら、復路で大逆転。38回大会は、2位の明治大に12分8秒の大差をつけて優勝した。40回大会は9区終了時点で2分17秒差をつけられた日本大をアンカーの若松軍蔵が逆転、28秒差でゴールしての劇的な6連覇達成となった。

 連覇中のメンバーには横溝三郎(東京五輪3000メートル障害)、岩下察男(同五5000メートル)、猿渡武嗣(東京、メキシコ五輪3000メートル障害)ら後に五輪代表となるスピードランナーが並び、6連覇の偉業を支えた。「ミスター駅伝」としてテレビ解説でも活躍した横溝さんは東京国際大を指導して2016年の箱根駅伝初出場に導き、23年からは監督を務めたが、24年11月に84歳で亡くなった。

 中央大の6連覇中に2位4度の日本大が、41回大会では往路、復路の完全優勝で中央大の7連覇を阻んでいる。

 中央大の6連覇に続くのが、45~49回大会での日本体育大の5連覇だ。同大は45回大会からの15年間で5連覇を含む優勝9回、2位が4回という黄金時代を築いた。

 4連覇は日本大(16~19回)、順天堂大(62~65回)、駒沢大(78~81回)、青山学院大(91~94回)の4校が達成している。(デジタル編集部、敬称略)

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