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政権寄りから左派まで韓国紙が尹大統領批判、保守系の東亜日報「民主主義の針を戻す行為だ」

読売新聞 / 2024年12月4日 11時29分

韓国の尹錫悦大統領が発表した戒厳令について大きく取り上げた4日付の韓国紙=仲川高志撮影

 【ソウル=仲川高志】韓国の尹錫悦ユンソンニョル大統領が3日夜、「戒厳令」の宣布を発表したことについて、4日付の韓国紙は社説などで一斉に批判した。

 主要紙の中では尹政権寄りの姿勢を示してきた保守系の朝鮮日報だが、今回の戒厳令宣布には厳しく、「尹大統領はこの状況にどう責任を取るつもりなのか、国民に説明しなければならない」と訴えた。

 保守系の東亜日報は、最後に戒厳令が宣布されてから四十数年たつと説明した上で、「韓国が成し遂げてきた民主主義の時計の針を戻す行為だ」と指摘した。

 尹氏と対立する左派系のハンギョレ新聞は「理性を失った非常戒厳(戒厳令)に反対する」と断じた。尹氏が戒厳令を宣布した談話の中で、野党が政府高官の弾劾だんがい訴追案を提出したり、予算案の削減を求めたりしていることを理由に挙げたことに触れ、「このような理由で非常戒厳を出すとは、いったいどの時代に住んでいるのか」と皮肉った。

 多くの新聞が、戒厳令をたびたび出した過去の軍事独裁政権を引き合いに出し、尹氏を追及した。韓国日報は「過去の軍事独裁政権でも可能だった非常戒厳が、民主主義が花を咲かせた今日に必要な措置なのか、納得しがたい」と疑問を呈し、「現在の時局が国家非常事態であるということに同意する国民はほぼいない」と非難した。

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