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外国人留学生は何人まで走れるか…イエゴン・ビンセントを超える? 「新・最強」選手が箱根路デビューか

読売新聞 / 2024年12月18日 6時0分

2024年2月の香川丸亀国際ハーフマラソンで優勝した、東京国際大のリチャード・エティーリ選手

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2025年1月2、3日に行われる。留学生選手のエントリーは2人までで、実際に本選に出場できるのは1人までだ。

 箱根駅伝に初めて外国人留学生が登場したのは、第65回大会(1989年)のこと。ケニアから来た山梨学院大の1年生2人が箱根路を走った。エースが集う「花の2区」を任されたジョセフ・モガンビ・オツオリさんは抜群のスピードで7人抜き、1時間8分23秒の区間最高記録の快走を披露し、衝撃的なデビューを飾った。山梨学院大はこの年、7位に躍進。その後も4位、2位と順位を上げ、オツオリさんとケネディ・イセナさんのケニア人コンビは、来日4年目の第68回大会でも力走し、同大初の総合優勝に貢献した。

 オツオリさんは4年連続で2区を走り、3度の区間賞を獲得している。ステファン・マヤカさんやメクボ・ジョブ・モグスさん(ともに山梨学院大)らへとつながっていく留学生選手の系譜の先駆けとなった名選手だ。2006年8月30日、一時帰国中のケニアで交通事故のため、37歳の若さで亡くなった。

 箱根駅伝は82回大会から、留学生のエントリー登録は2人以内で、実際に出場できるのは1人までというルールができた。

 留学生選手はエース区間と呼ばれる2区に起用されることが多い。近年の「最強ランナー」として名をはせたのが、99回大会まで4年連続で箱根路を走り、2区、3区、4区の異なる3つの区間で新記録樹立という偉業を達成した東京国際大(当時、以下同じ)のイエゴン・ビンセント選手(現ホンダ)だ。そのビンセント選手の卒業と入れ替わるように同大に入学したリチャード・エティーリ選手(2年)は、ビンセントを超えるとも言われる逸材だ。入学してすぐに5000メートル、1万メートルで2つの日本学生記録を塗り替え、24年2月の香川丸亀国際ハーフマラソンでは59分32秒の日本学生新記録を作った。

 東京国際大は前回の第100回予選会で、エティーリ選手が転倒する不運にも見舞われて本大会に出場できなかった。今回のエントリ―にはエティーリ選手とアモス・ベット選手(2年)という、ともに1万メートル27分台の記録を持つ2人が入り、箱根路デビューとなれば、どんな走りを見せるかが注目される。

 このほか第101回のエントリーでは、日本大のシャドラック・キップケメイ選手(2年)、山梨学院大のジェームス・ムトゥク選手(3年)とブライアン・キピエゴ選手(2年)、城西大のビクター・キムタイ選手(3年)、創価大のスティーブン・ムチーニ選手(2年)、大東文化大のエヴァンス・キプロップ選手(1年)が入っている。

 身体能力の高い外国人留学生は、予選会では個人成績で上位を独占する傾向にある。第101回の予選会(ハーフマラソン)は、個人1~9位までを留学生選手が占めた。(デジタル編集部)

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