サッカー元日本代表・稲本潤一が現役引退「28年間やり切った」…日韓W杯で2得点
読売新聞 / 2024年12月5日 5時0分
サッカーの元日本代表でワールドカップ(W杯)に3大会連続出場したMF稲本潤一(45)が4日、現役を引退すると表明した。東京都内で記者会見に臨み、「しがみついて、ここまできた。28年間やり切ったというのが正直な気持ち」とすがすがしい表情で語った。今後は指導者を目指す。
1997年にG大阪で当時最年少の17歳6か月でJリーグデビュー。小野伸二らと共に99年ワールドユース選手権で準優勝した「黄金世代」の中心で、2002年のW杯日韓大会1次リーグのベルギー戦と日本がW杯初勝利を挙げたロシア戦でゴール。屈強なフィジカルを武器に、攻守に優れたボランチとして長く活躍した。
イングランドやトルコ、ドイツなど欧州を渡り歩いた後、10年にJリーグ復帰。22年から関東1部の南葛SCでプレーし、今季は選手兼任コーチとして活動していた。
日本サッカー協会・宮本恒靖会長「規格外のスケールの大きさを感じて、『早く海外に行け』と言った記憶がある。イナ(稲本)みたいなスケールの大きな選手を育ててくれることを期待している」
世界に挑んだ「黄金世代」
1999年のワールドユースで準優勝に輝き、2000年シドニー五輪で8強入り。そして02年W杯日韓大会のゴールで、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ。若者が世界を相手に躍動する姿は、日本でサッカー人気が定着する大きな力となった。
一方、世界の壁にもぶつかった。01年、イングランドの名門アーセナルに移籍。当時、FWベルカンプやFWアンリらワールドクラスの選手がそろい、このシーズンにリーグとイングランド協会(FA)杯の2冠を達成したチームで、出番には恵まれなかった。
その後、欧州のクラブを渡り歩き、国内復帰後はJ1~J3の全カテゴリーを経験。関東1部リーグでもプレーした。早熟なイメージも強かったが、プロ生活は28年にも及んだ。G大阪の育成組織時代に指導した上野山信行さん(67)は、「海外で活躍するという夢を実現させ、長く日本のサッカー界をリードしてくれた」とねぎらった。
以前、海外での経験を「人としてすごく大きくなれる機会だった」と話し、日本に帰ってからは「よりチームを考えるようになった」と振り返っていた。「黄金世代」の一人として日本サッカーを彩り、雌伏の時を過ごしながら熟成を重ねた名手が次の道に進む。
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