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韓国戒厳令、情報源はYouTubeやBBC...日本メディアの扱い少なすぎに嘆きの声

J-CASTニュース / 2024年12月4日 14時36分

韓国戒厳令、情報源はYouTubeやBBC...日本メディアの扱い少なすぎに嘆きの声

戒厳令をめぐるテレビ報道のあり方が問われている(写真:ロイター/アフロ)

韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が2024年12月3日に「非常戒厳を宣布」した。SNSでは、日本メディアの報道量の少なさに困惑する声が相次いでいる。

「韓国の戒厳令よりそれをガン無視している日本のテレビの方が怖い」

尹大統領は3日夜、緊急のテレビ演説を行い「非常戒厳を宣布する」とした。来年の予算案に合意しない野党側の対応などを理由として「国政はまひ状態にある」と説明した。

韓国での非常戒厳令の発令は、1987年の民主化宣言以降初めてだ。発令を受け、韓国軍が国会議事堂に突入するなど、一時混乱状態に陥った。韓国国会は2024年12月4日未明に非常厳戒の解除を求める決議案を可決し、同日朝に尹大統領が解除を発表した。

SNSでは、NHKをはじめとする日本のテレビ報道での扱いに、疑問の声が相次いでいる。BBCやCNNなどの海外メディアがいち早く報じ、逐一現場の状況を伝えていた一方で、日本メディアの報道は情報量が少なく、時間も短かったとの指摘が上がった格好だ。

一般ユーザーからは、「韓国の戒厳令が日本で速報になるかと思ったらNewsZeroは煽り運転だし、NEWS23は万博の警備費のことやってるし、NHKはワルイコアツマレでコントやってる マジで大丈夫かこの国」「韓国の戒厳令より それをガン無視している日本のテレビの方が怖い」といった投稿が相次いだ。

「日本のテレビへの信頼を失ってしまった。なんなんだこれは」

識者らからも、疑問の声が上がっている。

東洋経済編集部員の劉彦甫氏は、「やっぱりおかしいよ。民放はともかくNHKは隣国の戒厳宣布(上からのクーデター)について臨時編成を組んで放送すべきではないか。日本人も多く渡航しており政治経済的にも影響が大きいはずだ」と疑問を吐露する。

「結局、今回も放送メディアについて現地メディア以外で頼ったのはBBCやCNN、アルジャジーラなど。なぜ隣国の情報を得たいのに、ロンドンやアトランタ、ドーハを経由せねばならんのだ。本当に頼みますよNHK」と海外メディアを通じての情報収集を行わなければいけない事態に憤りをあらわにした。

ジャーナリストの貫洞欣寛氏は、「BBCかネット、Youtubeを見ないと隣の国の緊急事態がわからない。日本のテレビへの信頼を失ってしまった。なんなんだこれは」とつづり、「民放は絶望としてもせめてNHKはNHKスペシャル再放送にL字字幕を重ねて速報してくれ。現場で取材している記者はいるんだろう」とした。

元衆院議員で群馬県議会議員の宮崎岳志氏は、「韓国で戒厳令が布告され、自主クーデターにより民主制が停止され独裁になるかもしれない今この時、最新の情報を得ようとテレビをつけたら、ニュース番組で流れているのは『今年の一皿はうなぎ! ぐるなび発表』でした。韓国が心配ですが、日本も違う意味で心配です」「どっちに転んでも超弩級の政変ですよ。テレビ局は何やってんの?」とした。

日本大学危機管理学部教授の福田充氏は、「尹大統領の非常戒厳令。日本では地上波もBSも、NHKも民放も、今夜のテレビ放送はこの隣国の危機に対してほぼ全く触れずに通常放送のバラエティとアニメとショップ系。公共性を持つテレビ放送とジャーナリズムの放棄ではないか。必要とされなくなるはずだ。そんな割り切り方でよいのでしょうか?」と危機感を示した。

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