井上尚弥VSロマチェンコ戦、元世界4階級レジェンド王者が熱望...「井上はロマチェンコに近い体格」
J-CASTニュース / 2024年12月10日 17時11分
井上尚弥選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
プロボクシングの元WBA世界ヘビー級王者で世界4階級制覇のロイ・ジョーンズ・ジュニア氏(55)が、2025年に見たいビッグマッチとして、井上尚弥対ワシル・ロマチェンコ戦を挙げた。
「本当にいい試合になるだろう」
米ボクシング専門メディア「ボクシングシーン」(ウェブ版)が24年12月9日に報じた。
ジョーンズ・ジュニア氏は、88年ソウル五輪ライトミドル級銀メダリストで、プロでは、ミドル級、スーパーミドル級、ライトヘビー級、ヘビー級の世界4階級を制したレジェンドだ。通算成績は66勝(47KO)10敗。
「ボクシングシーン」の記事によると、ジョーンズ・ジュニア氏は、25年に自身が見たいとするビッグマッチとして、スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)と、IBF世界ライト級王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ、36)の名を挙げ、その理由を、次のように説明した。
「正直に言うと、ロマチェンコが戻ってきて、どんなことができるか見たいんだ。ロマチェンコはテクニックに優れているから、いい試合になるだろう。ロマチェンコは今、自分よりはるかに大きな相手と戦っている。井上は彼に近い体格だ。本当にいい試合になるだろう」
ジョーンズ・ジュニア氏から「指名」を受けたロマチェンコは、08年北京五輪、12年ロンドン五輪で金メダルを獲得した元トップアマだ。アマチュアでは400戦近いキャリアを誇り、13年10月にプロデビューした。
両者の体重差が大きな壁に
プロ3戦目でWBO世界フェザー級タイトルを獲得し、その後、スーパーフェザー級、ライト級と世界3階級を制した。多彩なテクニックを誇るサウスポーで、戦績は18勝(12KO)3敗。
ジョーンズ・ジュニア氏が望むように、井上対ロマチェンコ戦が実現すれば、世界中から注目されることになるが、両者の体重差が大きな壁となりそうだ。
井上は現在スーパーバンタム級(55.3キロ)の王者で、ロマチェンコは3階級上のライト級(61.2キロ)の王者だ。井上は近い将来、フェザー級(57.1キロ)に階級を上げる意向だが、それでもロマチェンコと2階級離れている。
このような事情から両者の対戦は現実的ではないとはいえ、ジョーンズ・ジュニア氏が望むカードが実現すれば、世界的ビッグマッチとなるのは間違いないだろう。
井上は12月24日にWBO・IBF世界スーパーバンタム級1位サム・グッドマン(オーストラリア、26)を相手に防衛戦を予定している。
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