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ドン・ファン公判、裁判員「中立の立場で感情と切り離し考えた」「被告は真摯に裁判受けている印象」

読売新聞 / 2024年12月12日 21時38分

傍聴券を求め、地裁に並ぶ人たち(和歌山市で)

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の会社経営者野崎幸助さん(当時77歳)の死亡を巡り、裁判員が導き出した結論は無罪だった。和歌山地裁で12日、元妻、須藤早貴被告(28)に言い渡された判決後、裁判員を務めた20歳代の会社員男性が記者会見に応じた。

 公判は9月以降、23回に及んだ。男性は「裁判の期間が長く、(審理内容の)記憶が薄れる不安があったが、裁判官、裁判員のみんなでメモを取って共有した」と明かし、「証人や証拠が多かったため、判決を出すことが難しかった」と振り返った。

 須藤被告については「真摯しんしに裁判を受けている印象だった」と述べた。

 今回、検察側は多数の状況証拠で立証した。男性は「有罪の目で見ると、有罪に見える。無罪の目だと無罪に見える。中立の立場で、感情と切り離して考えた」という。その上で「評議でしっかりと話し合った答え」と判決内容に自信を見せた。

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