日銀短観、大企業・製造業が2四半期ぶり改善…非製造業は2四半期ぶり悪化
読売新聞 / 2024年12月13日 12時1分
日本銀行が13日発表した12月の全国企業短期経済観測調査(短観)で、企業の景況感を示す代表的な指標の「大企業・製造業」の業況判断指数(DI)は、前回9月調査から1ポイント改善してプラス14となった。改善は今年6月の調査以来2四半期ぶり。一方、「大企業・非製造業」のDIは前回調査から1ポイント悪化してプラス33となり、2四半期ぶりに悪化した。
大企業・製造業の全16業種のうち、DIは6業種が改善、7業種が悪化した。「石油・石炭製品」は26ポイント改善のプラス17となったほか、産業の裾野が広い「自動車」は1ポイント改善のプラス8だった。
大企業・非製造業のDIは全12業種のうち5業種が改善、3業種が悪化した。「小売り」は15ポイント悪化のプラス13、「宿泊・飲食サービス」は12ポイント悪化のプラス40だった。人手不足による人件費の増加などが下押し要因になった。
3か月後の先行きは、製造業がプラス13、非製造業がプラス28だった。
DIは、景気が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いて算出する。今回の対象企業は約9000社で、回答期間は11月11日~12月12日だった。
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