Ｇ７首脳がオンライン会議、シリア政権崩壊を歓迎の一方…英首相「宗派にとらわれぬ政権移行望む」

英国のスターマー首相＝ＡＰ

　【ブリュッセル＝酒井圭吾】先進７か国（Ｇ７）は１３日、オンラインでの首脳会議を開いた。シリア情勢について、アサド政権崩壊を「平和的で秩序ある（政権）移行の始まり」と位置付ける一方、新体制発足への具体的な関与方針は打ち出さなかった。

　Ｇ７は、イランに近いイスラム教シーア派系のアサド政権の崩壊を歓迎する一方、スンニ派政権発足による新たな宗派対立やテロ増加を懸念している。会議では、英国のスターマー首相らから「宗派にとらわれない政権移行を望む」との声が相次いだ。

　会議では、Ｇ７が結束してウクライナ支援を継続する意思を再確認し、ロシアと北朝鮮の軍事協力拡大を批判した。Ｇ７議長国は２０２５年１月からカナダが務める。